グッズを選ぶ  
  5.食べる意欲の助けに
 (2008.11.29掲載)
 
 


 様々な離乳食用の調理器具が売り出されていますが、慌ててそろえなくても大丈夫。おろし金やこし網などは、専用のセット品でなくても、十分間に合います。

 口に入るものですから、表示を見て、材質、耐熱温度、電子レンジや食洗機可能か確認しましょう。清潔に保てるよう、手入れしやすいこともポイントです。

 離乳の初めには、赤ちゃんの口に運ぶための柄が長く、先が細くて浅いスプーンを用意しましょう。9カ月ごろになると自分で手を伸ばすようになるので、食べる意欲を助ける環境づくりが大切。空腹感も覚えさせましょう。

 厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでは、1〜1歳半ごろの「手づかみ食べ」をすすめています。興味が出てきた時にスプーンやフォークを持たせられるようにしておきましょう。小さな口と手には、先が丸くて浅く、柄は短めのスプーンが使いやすいです。

 エプロンは、受け口がしっかりしていて、首周りが痛くないかを確かめます。

 食器の形は、底と側面の角度が直角に近く、深めの方がすくいやすいようです。食器を振り回す時期はプラスチックや木製が安心ですが、落ち着いて食べられるようになったら陶磁器も使ってみては。質感が違います。重量感もあるので、かえって倒しにくいという利点があります。割ってしまっても、その体験からものを大切に扱うことを学べます。

 
  (北村典子)  
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