「小学生の遊びかたの今」
を感じてきました

 小学1年生の息子が初めてボーイスカウトが主催する「森の学校」に参加しました。息子は参加する前まで休日に行くのが面倒だったようですが、午前中だけのプログラムだったので「ちょっと行けばすぐ終わるよ〜きっと楽しいよ!ママも子どものときにこういうの参加しておもしろかったなあ」などど息子の気持ちをあげつつ、現地へ向かいました。

 内容は、落ち葉集めゲームや帽子取りおにごっこ、石釜でピザを焼くなどおもしろいアクティビティがいっぱいで、結局息子は「また行きたい!」と走り回ってほおを真っ赤にして大喜びでした。40人くらいの子どもたちが参加していて、早速友達もできたようです。

 親としても参加させたかったのでほっとしました。というのも、私が働いているため息子は平日の放課後は学童で過ごします。学童が小学校内にあり、部活などで使用するためグラウンドで遊ぶことができないことも多く、休日も平日にできない用事や買い物につきあわせたりと、自然の中で友達とたくさん体を動かすことが不足していると常々感じていたからです。また、友達も近所の同じクラスの子で固定しているので、違う学校の新しい友達ができればと考えました。

 その「森の学校」のボーイスカウトの方が、最後に参加した子どもたちに質問した結果はなかなかおもしろいものでした。聞き取りベースなので、ざっくりとした数字ですが、以下にご紹介します。

Q1.普段何人のお友達と遊ぶか?

A.「1人」もしくは「2人」が半数以上、「5人以上で」は2人

Q2.どこで遊ぶか?(複数回答あり)

A.「家」3割「家の周り」3割「家の近くの公園」半数

  「少し遠くの広場など」3人

Q3.どんな遊びをするか?(複数回答あり)

A.「絵を描く」半数 「工作」半数 「はないち  もんめやおにごっこ」5人 「自転車」4割 
  「秘密基地づくり」6人…などなど

このアンケートから、子どもたちは少人数のお友達と近場で遊んでいることが多いとわかります。息子も休日は仲の良い近所のお友達と2人で公園で遊んでいるので、同じだなあ〜と思いながら聞いていました。そのためか、どんな遊びをするかについてもお絵描きや工作など一人でもできるものが多く、おにごっこなど比較的大人数で遊ぶものは少なかったようです。

 子どもたちが住んでいるエリアによって、アンケートの結果は変わってくるかもしれません。私の住んでいるところは東京近郊ながら緑が多いので、まだ外遊び比率が比較的高いのではないかと感じます。以前7年間住んでいたところは近くに公園が少なく、遠い公園に連れて行っても遊んでいるのは赤ちゃんで小学生はあまり見かけませんでした。

 子どもは遊びの中で創造性や仲間と協調することを学ぶともいいます。できるだけ子どもの遊びに親は介入しない方がいいと考えているのですが、子どもが自然の中でたくさんの友達と遊べるような機会を、たまには親がつくる必要があるのかもしれないと感じました

(河尻 和佳子)



コラムトップへ



(C)2010 kosodate goods and life 無断転載・複製を禁じます。