子どもと引越し
〜乳幼児編〜

 長男の妊娠中から数えて、5年間で4回引越しをしました。転勤の場合、内示がでてから部屋決め、引越しと2ヶ月以内でこなさなければなりま| せんでした。今はインターネットで引越し会社の情報を得ることも、容易になりました。しかし、「子どもと・・」となると、その子どもの年齢によっても家族の状況は違ってきます。このような引越弱者(と名付けました)のための情報はなかなか出回っていません。ここでは、引越し会社などのチェックリストにはでてこない「子どもと・・」のポイントを挙げてみましょう。

@新居探し 
転勤地付近の自治体のHPなどで、子育て支援状況など調べましょう。自治体によって、医療費補助など異なります。
地図を見ながら、保健所、地区センター、児童館などの場所を確認し、アクセス方法を考えましょう。
近くの公園の平日のお昼頃の様子を見ておきましょう。同じ年頃の親子の集まり具合や雰囲気を知ることができます。引越してから、ママ友達から得られるお店や病院の情報は、本当に助かります。

A退去前 
壁へのクレヨンやペンなどの落書き、汚れやはがれなどは、できる限り改善しておきましょう。
  〜搬出時  たった一ヶ所のために、壁紙一面全部張り替え費用を請求されることもあります。
※国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』では、落書きなどのクロスの汚れはu単位で、経年劣化を考慮した金額のみを負担すればよいという考え方が示されています。高額の請求を受けたときには、消費生活センターなどに相談しながら、ガイドラインを参考にして交渉するといいでしょう。
      国土交通省『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』
                         (
2017.10追記)
梱包は、引越し会社におまかせすると、とても助かります。ただし、作業員の個人差がでやすいところなので、作業の様子はできるだけ見るようにしましょう(1つのビニール袋に歯ブラシとカビキラーを入れていたことや、ベビーベッドの組立ての際、取り扱い説明書を渡したのに、無理矢理組み立てて、傷だらけにされたこともありました)。
子どもの居場所を確保しておきましょう。乳児の時は、ほこり、授乳(食事)場所が心配ですが、幼児でも、作業員への人見知り、いたずらなど、悩みはつきものです。搬出の邪魔にならない部屋の一角を確保するか、知り合いに預かってもらいましょう。

B搬入後
最近では、行政でも転出入時の書類を簡素化したり、役所と保健センターが連携して、乳幼児を持つ転入家庭に電話訪問したりと、様々な取り組みをしているところがあります。手続きの際にも、よく情報収集しましょう。
集合住宅の場合は、子どもも連れて、両隣や上下の部屋に挨拶に行きましょう。先方も子どもを紹介してくれれば、お互いの生活時間がわかるでしょう。
1日1回は、近くの公園に行って子どもを発散させたり、情報収集をしましょう。子どもが楽しく疲れてくれると、寝ている時に効率よく片付けることができます。子どもも引越し疲れで体調を崩しやすいものです。生活リズムを早く戻すことも大事ですね。
      
☆番外編   
  子どもを預かってあげる。
  昼食や移動食の差し入れをする。
  ゴミ出しを申し出てあげる。 

 この3つは、私自身がうれしかったことや、喜ばれたことです。引越しの予定のない方も参考にしてみてください。

 子どもとの引越しは、子どもの生活を最優先して考えることが、スムーズにいく一番の秘訣ではないでしょうか。新しい土地の食べ物や、方言、名所など、子どもと一緒だからこそできることを楽しみましょう!
(北村 典子)



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