子どもとおやつ−アイスクリーム編− 

 家族全員甘いもの好きの我が家では、季節を問わず、アイスクリームを食べることが多いのですが、夏のこの暑い季節は特に消費量が増加します。みんなが食べ終わったアイスクリームの包装の表示を見ていて、アイスクリームといってもいろいろな種類があることに改めて気づき、調べてみました。

●みんなアイスクリーム!?
一口にアイスクリームといっても、実は乳成分の量によって、
   アイスクリーム、
   アイスミルク、
   ラクトアイス、
   氷菓
に分類されます。
 これは、食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」と厚生省表示「食品添加物等の規格基準」によって、次のように定められています。
アイスクリーム…乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上
アイスミルク…乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上。植物性脂肪が配合されていることもある。
ラクトアイス…乳固形分3%以上。植物性脂肪が多く使われる。
氷菓…乳固形分3%未満のもの。

●アイスクリーム類の表示
@ 種類別名称…ここに上記の”アイスクリーム”や”アイスミルク”などの表示があります。
A 無脂乳固形分・乳脂肪分・乳脂肪以外の脂肪分のパーセント表示
B 原材料名…たとえば、バニラアイスだから卵黄の色と勝手に思いこんでいたけど、表示をよく見るとカロチン色素が使われているものがありました。メロン味にもアナトーやパプリカ色素、紅花色素、クチナシ等が使われています。市販のカップアイスにはあまり濃い色が使われていないので、今まであまり気にしていませんでしたが、少し気をつけてみる必要がありそうです。
また、よく口にする150円以下のアイスクリーム類には着色料以外にもいろいろな食品添加物が使われていることにも改めて気づきました。
C 内容量
D 製造者

 その他、気になるカロリー表示ですが、200mlの通常の大きさのアイスでも390Kcalもあるものもありました。食後のデザートに食べるにはちょっと多いですね。アイスクリーム類は口当たりがいいので、ついつい量を食べてしまいますが、気をつけなくては。小学校低学年の子どもと二人で仲良く1つのカップを食べるくらいが適量かもしれません。と言いながら、今日も一人一つ食べてしまった我が家です・・・

●対面販売のアイスクリーム
 ご存知のように、アイスクリーム類に限らず、バラ売りの食品は包装されていないので表示ができないため、食品添加物の表示が免除されています。インターネットのサイトでアレルギー成分の表示を記載しているアイスクリームショップなどでは、店員さんに尋ねるとその場で調べて答えてくれます。

●賞味期限
 今回、アイスクリーム類の容器をいろいろ集めてみて、他の食品にはある賞味期限や消費期限の表示がどのアイスクリーム類にもないことに今さらですが、気づきました。他の食品を買うときには少しでも新しい日付のものを探しますが、確かに今までアイスクリーム類を買うときに日付を気にしたことがありませんでした。調べてみると、アイスクリーム類は時間の経過で品質が低下したり安全性に問題が生じるわけではないので、省略できることがわかりました。

●おまけ
 わたしが家族の食べ終わった容器をいろいろ集めていたら、子どもも協力して、わたしがいないときに食べた容器をとっておいてくれたり、自分が食べているアイスクリーム類を「これはラクトアイスだね」と表示に少し興味を持ってくれたようです。ここで、もう一歩進めて、原材料にまで興味を持たせ、選ぶ基準の一要素とできるようにしたいところですが、それには少しわたしの知識も足りないようです。
 これから少しずつ子どもを巻き込んで、食品添加物等表示について学んでいけたらと思います。

 参考:(社)日本アイスクリーム協会HP
(澤田)



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