子どもと衣服 4
<欧米ブランド製品を購入する際の注意点>

 子ども服もおしゃれと個性を競う時代、フランス製のインナーやアメリカのスポーツブランドの服を愛用しているキッズ&ベビーも多いのではないでしょうか。これらの欧米ブランド製品は

@ 製造国から直接輸入し、販売しているもの
A 日本のアパレルメーカーがライセンス契約を結び、日本仕様で製造しているもの

に分けられます。見分け方は、品質表示タグの末尾に日本のアパレルメーカー名と所在地(もしくは電話番号)が記載されていれば、Aに相当するでしょう。
@に関しては、欧米人の体型に合わせて作られていますから購入時にサイズ、規格をしっかり確かめ、可能なら試着するようにしましょう。 欧米人は、ベビーといえども日本人と比べれば概して身長が高く、頭は小さく手足は長め。また、サイズが月齢で表示されていることが多いため、「12monthね、うちの子にぴったり」と購入したものの、首周りがきつくて頭が入らない、袖丈、着丈が長すぎるなどの失敗をしやすいのです。

 繊細なデザインのベビー向けインナーウェアも人気がありますが、気候風土の違いからか(ヨーロッパ、カナダなどは日本より湿度も気温も低い)、身幅に沿った、ぴったりフィットするものが多いようですから、ぽっちゃりめの赤ちゃんは注意が必要です。また、日本の肌着は綿100パーセント素材が主流ですが、欧米製品にはポリエステル等化学繊維と混紡しているものもあります。吸汗性に欠けますので汗っかきの赤ちゃんや敏感肌の赤ちゃんには向きません。

Aの服に関しては、日本人の体型を考慮して製造しているものが多いようです。いずれにせよ、品質表示をよく見て、サイズを過信せず、体にあててみたり試着をした上購入することが大切です。(宗澤美果)



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