子どもとインターネット・2
<「調べ学習」編>

 多くの小学校でも、パソコン授業が導入されている現在、「インターネットを使った調べ学習」をしたこともあるでしょう。でも意外と難しい面もあるようです。

(1)フィルタリングソフトの注意点
 フィルタリングソフトは子どもが有害サイトに触れないために是非導入しておきたいソフトですが、以下の点を認識しておきましょう。

・見たい情報が制限されることもある
例えば、貧困のために犯罪が頻発している地域を支援している国連組織を調べようとしたとき、ページ内に具体的な犯罪が挙げられているためにページが表示されませんでした。このようなときは、保護者がそのページをチェックし、十分監督する上で、禁止用語リストを一時変更する、などの操作をするとよいでしょう。

・画像や伏字はチェックできないことも
キーワードによって制限している場合など、画像や伏字はチェックできない場合があります。成人向け画像や戦争の悲惨な写真など、通常のマスメディアでは絶対に流れないような画像も表示する可能性があります。

(2)信頼できる情報を検索するために
 インターネットは自由な世界ですが、中途半端な情報、偏った情報やうその情報が入っている可能性があります。大人なら自分なりの知識で信頼性をある程度見極められますが、子どもにはとても判断が難しい点です。決め手はありませんがいくつか挙げてみましょう。

・1つのホームページだけを信頼しない
さまざまな意見のバランスが取れるように、複数のページを探したいものです。

・まず信頼できる書籍やホームページから探す
まず信頼できる本を読み、そこから分からない言葉などをインターネットで補います。巻末などに参考URLが掲載されていることもあります。
 ホームページの信頼度を判断するには大人の手助けが必要でしょう。多くのホームページにはリンク集がついています。信頼できるホームページのリンク集を使うと安心です。例えば、教科書や副読本の出版社のホームページのリンク集なら、教科書に沿った内容も見つけやすく便利です。

・子ども用検索エンジンを使う
子ども向けの検索エンジン(ヤフーキッズ、キッズgoo、)などでもかなり幅広いおすすめジャンルが準備されています。このページは、サイトの提供者がチェックして掲載したものですから安心といえます。

***
 このほか、一般的な検索のコツがキッズgooに掲載されています。うまく検索できないときに参考にしましょう。
 http://kids.goo.ne.jp/teachers/tck_top.html
 
 最後に、情報がうまく見つかったら、そのサイトのアドレスを記録しておきましょう。その情報を使ってレポートなどをつくるときはそのアドレスを書き添えます。これは情報提供者の著作権を守る大切なルールです。また出展を明記することによりそのレポート自体の信頼性を高めることができます。
(小林 三和子)



コラムトップへ



(C)2005 kosodate goods and life 無断転載・複製を禁じます。