給食のパンにカビ!
−手紙詳細−
この件についての行政の対応と保護者としての感想・要望を、時間を追ってまとめました。
 ※( )内は手紙の差出元
 ※枠は行政対応への感想

@ 平成18年9月5日(市教育委員会保健給食課扱い)
カビの発生報告。パンの提供を直ちに中止し、代替パンを午後3時に提供。謝罪。

実際にパンを大方食べてしまった生徒もいる。単なる謝罪や了承確認だけでは納得いかない。取り急ぎの謝罪の手紙として受け取り今後の報告が待たれた。

A 平成18年9月6日(市教育委員会教育長)
関係機関との連携で原因究明を急ぐこと、納入業者は変更する旨の報告。
「今後はこのようなことがないよう・・・、ご理解の程・・・」という結びの文。
小学4年の娘のクラスでは、担任から子どもたちへ体調の確認があった。

子どもたちには正確な報告がない。結びの文より、この件が収束してしまうのではという不安が残る。


B 平成18年9月14日(市教育委員会教育長)代替食品の提供について
カビパン出荷元企業名の公表。当該企業と委託契約をしていた県学校給食会からお詫びの品(アイスクリーム)が提供される旨報告。

企業名と給食会の責任の所在を公表した点は評価したい。しかし、学校給食会とは行政なのかどうか、どんな予算からアイスクリームが払われるものか疑問が残る。子どもたちがアイスクリームを単に喜んでいるのも、ごまかされているようで気になる。相変わらず回りくどい表現と、一件落着を漂わせる結びの文に不安が。原因究明の結果はいつか出てくるのか。

C 数日間手紙の配布がなかったので、行政のホームページに問い合わせをすることにした。ところが、担当課だけアイコンがない。
  やむを得ず市政提言コーナーにメールで問い合わせをした。以下は問い合わせ内容。
 ・ カビの種類、毒性
 ・ 発生原因
 ・ 無添加パンか
 ・ 謝罪菓子の費用負担元
 ・ これを教訓として、食育や企業の誠意ある対応を含めた消費者教育
  へつなげて欲しいという要望
  
D 平成18年9月25日 市教育委員会保健給食課よりメールで回答あり
 ・ 2箇所の機関に検査依頼した結果(仮の結果として)
    黒カビ、人体に与える影響はほとんどない
 ・ 原因
    作業工程と保管状態の不備。通常と違っていた点は、焼成後
    工程の作業時間の短縮と当日のみ保管場所が違っていたこと。
    前日焼成したパンであることは通常通り。
 ・ 防腐剤、添加物の使用は一切ない。
 ・ 謝罪菓子の負担元は、(財)県学校給食会
 ・ 教訓として衛生管理の向上と食育の充実に努める。

数日で回答がきたことと、正直で的確な内容に誠意は感じられた。回答へのお礼とともに、他の保護者への説明、生徒へ学年に見合った説明を依頼した。

E平成18年10月17日 (市教育委員会教育長)保護者向けの最終の手紙
 ・ 10月10日付の検査結果として、カビの種類、人体への影響、原因、
  検査機関名の報告。(先述メール回答の簡略版)
 ・ 食材納入の検収体制の改善、緊急時対応のマニュアル作成の約束。
 ・ 納入業者変更の報告。(企業名は記載なし)

 配布された手紙については、定形のあいさつ文や「ご理解」「ご支援」「賜り」など、回りくどい定型句が多く文章全体の3分の2くらいを占めていました。問い合わせ先の記載は一度も行われませんでした。




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