洗濯機と防水・撥水加工商品
-子どものいる生活と家電2-

 小さな子どもは汚し屋さんで、毎日たくさんの洗濯物が出ます。その汚れを最小限にするお助けグッズ、防水シーツや防水エプロン等の防水・撥水加工商品を利用している人も多いと思います。

 日々使うものなので、ジャブジャブ洗濯をしたいところですが、取り扱いによっては思わぬ事故が発生します。

 実際に起きた事例です。
「全自動洗濯機で赤ちゃん用の防水シーツを洗濯していたところ、突然ガタンガタンと大きな音がして洗濯機が大きく揺れ、洗濯槽の軸が折れて壊れてしまった。」

 これは、洗濯中、偶然にも防水シーツが洗濯槽の内側に広がり、高速回転の脱水時に外へ出ようとする水をふさいでしまい、洗濯槽がその重みに耐えられずにバランスを崩したコマのようになって破損してしまったケースでした。

 防水シーツに限らず、防水・撥水加工商品は身近にたくさんあります。
 スキーウェアやジャケット、コート、ベストなど冬物商品などにも多用されています。

 数年前に家庭で洗濯ができると売り出したユニクロのエアテック製品(ジャケット、コート等)で同様の事例が発生し、家庭での洗濯は不可と後日発表されたことも記憶に新しいところです。

 今回のコラム作成に当たって、HPで「防水シーツ」と検索してみたところ、介護用品の中で家庭洗濯可能というものも多く見受けられました。
 洗濯取り扱い表示まではHP上からは確認できませんでしたが、赤ちゃん用よりもサイズが大きいためとても気になるところです。

 家庭で防水・撥水加工商品を洗濯する際、特に表面積が大きく洗濯槽の穴をふさいでしまいそうなものは、脱水にかけない等細心の注意が必要です。

 商品や洗濯機の説明書をよく読み、正しく使用したいものです。
 (菅野 有希)



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