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子ども靴 1 |
<靴の選び方> このごろ、外反母趾など足に問題を抱える子どもが出てきています。成長過程にある子どもの骨は、まだまだ柔らかいため、大切に守って成長を支えてやらなければなりません。子ども靴を選ぶには、なるべく裸足に近くのびのび動け、その上で足を外部から守る靴を選んでやることが大切です。 @つま先に1センチくらいのゆとりがある。 A足の指が自由に動かせるよう、つま先は狭くなく扇状に広がっている。 Bかかとを包む部分が固くしっかりしている。 C歩く時の指の反り返りを妨げないよう、足の指の付け根が曲がる。 D通気性が良い。 E反射板がついている。 以上のような点に気をつけましょう。 衣服に比べ軽視されがちな靴ですが、子どもの靴はファッションや子どもの好みのキャラクターで選ぶのではなく、保護者が責任を持ってしっかり選びましょう。 足の健康を考えた靴は少々値が張ることもありますが、これから何十年も体を支えていく大切な足です。子どもの時から、充分気を遣ってやりましょう。 <体験談からの靴選び> 私が子どもの靴に興味を持ったのは、自分の子どもの足が甲が高く、なかなか合う靴を見つけられなかったことからです。やっと入る、サイズの大きな靴を仕方なく履かせていました。 その後、16センチあたりから靴が1センチ刻みになり、子どもの靴のあまりの大雑把さに、 驚きました。少子化により子ども靴の販売も減り、商業が最優先されるため、子どもの足の健康がますますないがしろにされているのを、実感しました。 そんな時、シューフィッターがいて、子どもの足の健康を考えた靴選びのできる店を知り訪ねてみました。キャラクターのついた靴が欲しかった我が子は、飾り気のない靴を薦められ、いささか不満のようでしたが、履き始めると気に入り、次に買うときも全く同じ靴を欲しがりました。その後、友達が履いている、見た目が格好いい靴を店頭で履いてみたこともありましたが、「これじゃ指が曲がらないから、走れない」と自分で買うのを止めました。体が、歩きやすい健康な靴を見極めるようになっているのだと思いました。 このようにたまたま我が子は、靴を自由に選べる環境にありましたが、保育園や幼稚園、小学校で外履きや上履きを「制靴」として与えられるところもあるようです。子どもの足はそれぞれ違うのに同じタイプの靴が強制されるのは、足の健康にとって良いこととは思えません。子どもの足の健康を考えた靴の重要性をこれからどんどん伝えていきたいと思います。 |