お子様ランチつれづれ
パート1 〜お子様ランチの呪縛〜

 乳幼児を育てるママたちにとって、慣れない外出先での食事の心配は大きなストレス。愛・地球博の手作り弁当解禁のニュースは記憶に新しいところです。最も、食中毒が気になるこれからの季節、果たして会場内に子連れママのニーズを満たすお子様メニューは、どの程度用意されているのでしょうか。

お子様ランチ 2002年に、私たちが小学生以下のお子さんを持つママたち行ったお子様ランチのアンケートでは【メニューがありきたり】【野菜が少ない】【揚げ物が多い】が、お子様ランチの不満ワースト3。ありきたりなメニューへの不満が伺えました。それではなぜ、いわゆるケチャップライス、エビフライ、ハンバーグが、お子様ランチにおけるの三種の神器ならぬ、「3守の仁義」なのでしょう!

 実は、昭和5年に誕生した老舗デパートのお子様ランチが、70年以上たった現在も「お子様ランチモデル」として君臨しているからなのです。当時のメニューの内容を見てみると、サンドウィッチ・スパゲティ・ハム・コロッケ・旗を立てたチキンライス。デザートに砂糖を固めたボンボン菓子というものでした。(http://www.mitsukoshi.co.jp/h_report/12.htmlより抜粋)普段あなたが街で見かけるお子様ランチと、昭和初期のお子様ランチに殆ど違和感がないということ自体、とても不思議なことだと思いませんか。

 働くママの増加、少子化、核家族化などのライフスタイルの変化をみても、お子様ランチをめぐるニーズは激変しています。そんな中、まずファミリーレストランが、そして最近では専門店が、「お子様ランチの呪縛」に縛られないメニューの工夫に取り組み始めています。

 まだまだ不満の多いお子様ランチではありますが、次回はママ達の具体的なニーズを紹介しつつ、ちょっとお薦めのお子様ランチにご案内致しましょう!
お子様ランチ研究グループ 平野理華



コラムトップへ



(C)2005 kosodate goods and life 無断転載・複製を禁じます。