お子様ランチつれづれ
パート2 〜理想のお子様ランチ考〜

 ママたちが求める良いお子様ランチはどんなものなのでしょうか?
 2002年に行ったアンケート結果もふまえ、私たちが提案するのは、昔おばあちゃんが作ってくれた温かい薄味の家庭料理のような和食系。肉じゃが、うどん、野菜の煮込み、煮豆、ひじき、具沢山の味噌汁等、だしも鰹節等からとった天然素材なら言うことなし。冷凍食品のエビフライやから揚げ、もう飽きましたよね。それはスーパーで買って家でチンしたって同じ味なのですから。

 そして「選択」できること。お子様ランチが1種類しかなくて、これでどうだって出しているレストランが多い。子どもの年齢も幅広いし好みもあるから、せめて2種類位は選択肢が欲しいです。もっと望むなら細かく選択メニューを設けて、ご飯は玄米か白米か、おかずは魚か肉か、野菜はブロッコリーかオクラか等まで選択できれば。量は小皿に1盛りで充分。素材は安心安全なこだわりの食材。このようなランチはアレルギーの子どもが増えている現状にもしっかり対応できます。そしてきっと高齢者にも受け入れられるはず。つまりこれからのお子様ランチは子どもだけでなくお年よりも注文できるようにして、ユニバーサルデザインを目指せば一石二鳥といえるのではないでしょうか。

 また忘れてはならないのはオマケ。必ずといっていいほど籠の中から選ばせてくれますが、店を出たとたんに子どもは興味がなくなりゴミとなるケースがほとんどでは? しかし子どもをおとなしく座らせておくにには有効な手だて。アンケートでも肯定派が多数を占めましたが、商品自体には不満足という結果でした。ではどんなものがいいのか、これは少し年齢が上になると塗り絵や迷路、折り紙が良いと思われます。

 ランチには直接関係ないけれど、子どもに対するサービスも大事なポイント。混んでいても子どもに一番早く、そして食べごろの温度で出てくること。デザートは前後か希望を聞いてくれること。持ちやすく食べやすいスプーン、フォーク、お皿であること。トイレに子供用の低い洗面台があればもっと良いetc、注文をつけるときりがありません。

 お子様ランチに注目し3年たちました。当初と比べると徐々にママのニーズに近づいてきていることは感じますが、私たちの考えるようなお子様ランチへの道のりはまだまだ遠いようです。
お子様ランチ研究グループ 梅本 佐和子



コラムトップへ



(C)2005 kosodate goods and life 無断転載・複製を禁じます。