お砂遊びは本物志向で

 公園遊びが楽しい季節になりました。3人の子を公園に通わせている経験から(もう7年になります)、楽しいお砂遊びセットについて考えてみたいと思います。我が家のお砂遊びセットは見た目は地味ですが、バッグをあけるとその音で子ども達が興味津々でやってきます。それは、本物の道具類だからです。実家の物置に眠っていたアルミの卵焼き器、蓋付きの小さな両手鍋、うちで使えなくなったお椀やしゃもじ、泡立て器やフライ返し、スプーンなども捨ててしまわずに、リユース(再利用)します。最近のヒットは卓上調味料入れで、お鍋の上でシャッシャッといい手つきでやっています。

 先日、1歳半くらいの男の子が息子の調理場にやってきて、鍋や調理器具を次々使ってもくもくと遊んでいました。それを見たお母さんは「うちの子、落ち着きがないと思ってたけど、こういうことが好きだったんだ。」と驚いていました。その子に限らず、子ども達が真剣な表情でお鍋にしゃもじで砂をすくい、きちんと蓋をして大事そうにお母さんのところに運んでいく様子は本当にほほえましいものです。いつもお母さんの仕事ぶりをよく見ていることがわかります。

 公園遊びと言えば、カラフルなシャベルやスコップの入ったお砂遊びセットが定番ですが、そのようなものを買い揃えなくても、家の中をちょっと見回せば、素敵な道具があるのではないでしょうか?ただし、ガラス製のものや先の尖ったものは、注意しましょう。この時期、公園遊びの顔ぶれも入園や引越しで入れ替わるので、道具類にはしっかり名前を書きましょう。兄姉のいる子は、名前を公園に行っている子に、書き換えましょう。新しい友達に名前を覚えてもらえますよ。貸し借りの時に、名前を呼びあえるとうれしいですね。さあ、「公園デビュー」なんて気負わずに、親子で、楽しい公園遊びにでかけましょう!
(北村 典子)



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