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「脱・個食」は離乳食から・1 | ||||
〜楽しく!おいしく!カンタンに!〜 | ||||
離乳食というと、とても大変なイメージがあります。小さな鍋でコトコト煮て、裏ごしして、冷凍保存して・・・という手間の他に、栄養のバランスから色合いなどの見た目にいたるまでの気づかい、ママは、まるで赤ちゃん専属のシェフのようです。そして、食卓に並ぶ大人の料理と赤ちゃんの料理とが別メニューになると、時間も材料費も光熱費も倍増します。はたして、そこまでしなくてはいけないのでしょうか? “赤ちゃんのために”と離乳食メニューに力を注げること自体は素敵なことです。しかし、具材の準備や料理という点から見ても、一人だけ違うものを食べるという点から見ても、特別なメニューであることに変わりはありません。“個食(孤食)”は、離乳食からスタートしているように思えるのです。 本来、離乳食は、少しずつ、食べ物に慣れていくためのものです。家族が食べている姿を見て、赤ちゃんが食卓に興味を示しはじめた頃から少しずつスタートします。皆がおいしそうに食べているもの、それを、赤ちゃんも食べたいのです。普通にいつものごはんを作り、皆で食卓を囲む、そして、食べられそうなものだけを赤ちゃんの口に入れてやればいいのです。“特別に離乳食を作る”という行為がないので、ママはとってもゆったりできます。食べられるものを、食べたい ![]() お味噌汁や煮物などをはじめとする取り分けがしやすいメニュー、それはありがたいことに、大人にとっても体に良いものが多いものです。家族に赤ちゃんが増えたことで、献立の見直しをする機会にもなります。“フルコース離乳食”に労力を使うのではなく、時間も手間もかけずに、赤ちゃんも大人も一緒に味わえるごはんづくりを考えたいものです。
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(岡本悠紀) |