子どもと運動

 文部科学省の「体力・運動能力調査」では、子どもの体力・運動能力は、ほとんどのテスト項目について,子どもの世代が親の世代を下回っているそうです。
 また体力・運動能力の高い子高くない子の2極化も心配されています。
 スイミングや体操などの習い事やスポーツ少年団などに所属していなくても、日常生活の中で、体を動かす習慣づくりを心がけたいものです。幼児期や小学校低学年のうちから、これからの勉強やストレスに備えて、強い身体を作ってあげたいですね。
 日常生活の中で習慣にしたい項目を挙げてみます。できることがあれば、お子さんと一緒に実行してみて下さい。そこから、もっと素敵な習慣が見つかれば良いと思います。

1 早寝早起き
 朝は6時半前に起きて、テレビのラジオ体操を親も一緒に行う。できない日があっても良く、とにかく続けることが大事です。親のなまった体にも、意外と効きます。窓を開けて外気も取り込みましょう。

2 車を使わずに、一緒に出かけてみる
 一緒に遊ぶ兄弟やお友達が少なくなっている中で、外遊びの機会を増やすには親の協力も必要だと思います。しかし、放っておくと小学生になると、親が付き合う機会は減ってきます。そこで、幼稚園までの間や休日には、近くの公園や買い物など、親が子どもを外に連れ出すように心がけたいものです。その際には、車は使わずに徒歩、自転車を使用しましょう。また、階段を使う(つま先立ちで上る),バスや電車などでは立つ(人に迷惑がかからないときには、何も持たずに立つ)など、遊び感覚で体を動かすことを忘れずに。

3 ヘトヘトになるまで遊ぶ
 野山の散策やアスレティック、海や川遊びなど、外で十分に体を動かした後は、子ども達は、疲れていてもどこかイキイキしているように感じます。時には、子ども達をヘトヘトにさせてあげましょう。思いっきり体を動かして何もせずに休めるのは子どもの特権です。外で大きな声を出して歌ったり、叫ぶのも(迷惑にならない所で)、楽しいものです。
   
4 家事の手伝い
 掃除機や食洗器の普及に伴い、親の家事も楽になってきました。わざわざ子どもに手伝ってもらわなくても良いし、手伝ってもらう方が大変だったりもします。しかし、ここは、子どものためを思って、お手伝いをさせましょう。
 雑巾がけ(雑巾しぼりや床を拭く作業でも体を動かします)や、食事の用意や後片付け、上履き洗い、お風呂・トイレ掃除、買い物の荷物持ちなど、子どもにお願いしてみませんか。
 親がいなくてもできるようになる10歳頃までにお手伝いを習慣づけておかないと子どもの腰も重くなりがちです。

5 スキンシップ
 夜、お風呂あがりに柔軟体操や、足裏マッサージなどの体ほぐし。一緒にやるとスキンシップもとれて、子ども達も喜んで、心ほぐしにもなります。
(齊藤 亜紀子)



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