子どもの金銭トラブル」(2004.8.1掲載)


 夏休みに入り、映画館やショッピングセンターなどで子ども同士の姿を見かけるようになりました。プールや夏祭りなど、子どもがお金を持ち歩く機会も増えます。当たり前のことでも、この機にお金の管理や契約について、しっかり教えておきましょう。
 
まず、友だち同士でのお金の貸し借りや、おごりおごられはいけないことだと伝えます。それによって上下関係が生まれたり、友情にひびがはいることも多いと説明しましょう。余計なお金は持ち歩かないよう、仲間内で持っていく金額を決めるのもよいでしょう。

 中高生になると、友だちや先輩の頼みを断りきれずに、お金や携帯電話、各種会員証などを貸したり、部活の用具やシューズを売り買いし、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。親しい仲でも、身を守るためにはきっぱり断らせることが大切です。

 また、旺盛な好奇心からアダルトサイトや出会い系サイトをのぞき、高額の利用料を請求されることがあります。サイトの運営者のなかには、危ない相手もいます。万一困ったことが起きたら子どもだけで解決しようとせず、すぐ親に相談させるようにします。


 開放的な気分に押され、夏の間に変身しようと痩身や脱毛など美容サービスや健康食品でトラブルにあう子どももいます。バイトで小遣い稼ぎをするつもりで、とんでもない相手に利用されることもあります。「うちの子は大丈夫」と思っていても、親が気づいていないだけの場合も。目配りを忘れず、オープンに話し合いが持てる家庭でありたいものです。