女性とシニアの生命保険」(2004.9.26掲載)

 ここ数年、生保業界には、カタログショッピングの気軽さで加入できる外資系や共済団体が、割安な保険料でどんどん参入してきました。新商品も続々と登場し、外交員におまかせの時代から、自分自身で必要に応じた保障を選んで契約する時代となっています

 女性向け保険は、医療保障に重点を置き、女性特有の病気に手厚くなっているのが特徴です。主婦がいざ入院するとなると、家族はその間外食に頼ったり、幼い子どもは預けたりしなければならなくなり、思わぬ出費がかさみます。高額な診断書の代わりに領収書で給付の手続きができたり、請求から23日でスピード給付されるところもあります。利用しやすさもチェックしましょう。

 テレビCMなどでは、高齢者でも無条件で入れる保険が人気を呼んでいます。しかし、入れることと保険金がおりることとは別の問題です。加入できても一定期間は保障が受けられなかったり、持病は除くなどの条件がついていることも多いもの。割高な保険料を生涯払い続けるため、葬式代程度なら貯蓄のほうが効率のよい場合もあります。加入者に不利なことはパンフレットや約款に小さな文字でしか書いてありません。契約の段階で条件をよく読むことが大切です。

 無認可共済の場合、掛け金が安く、得なように見えて信用性に欠ける組織だったり、紹介手数料が入るなどマルチ商法まがいの勧誘をしているところはトラブルになる可能性があります。慎重に検討しましょう。