防災対策、どうしてますか?


最近、局地的な大雨が降ったり、地震が頻発したり…
学校でも避難訓練が行われていると思います。災害があったときどこにいるか、でも対応は違ってくるし地震なのかそれ以外なのかでも避難の仕方等違ってきます。
そこで、どんな対策をとっているか、
皆さんに聞いてみました。

■ 地震に対する用心 ■
山ちゃん
 4年前に息子の子ども部屋を作るためにリフォームしました。
かなり値ははりましたが、部屋が狭いのを解消するのも兼ねて、作りつけの棚にベッドが収納できるものにしました。机も作りつけです。家具の倒壊は息子の部屋はあまり心配ありません。
 高いところの棚には基本的にシーツ・洋服などが落ちてきても害がないものを入れています。
主人の部屋も本棚は作りつけにしました。その後、別にちょっとした普通の棚が増えてしまったことは反省点ですが普段から整理して、物をあまり増やさないのが防災の一つかもしれません。
 全ての家庭が家具を作りつけにするのは大変だと思いますが、家具が倒壊しないように作りつけにするのも一つの手です。新築した時や、リフォームしたとき、家具を大幅に買い換える時はやや出費がかさむのが弱点ですが。

あきあかね
 家の中はとりあえず、タンスは天井との間に突っ張り棒形、本棚は前倒れストッパーをつけて固定しています。本棚は、本の飛散防止も考えた方が良いのでしょうが、あまり大きな本がないので何もしていません。
 窓ガラスも、飛散防止フィルムを貼った方が防犯上も良いと聞いていますが、上手に貼る自信がなく手付かずです。家の中に何も倒れてくる心配のない安全地帯を作っておくことも大事ですね。

■ 震災に遭ったら ■
あきあかね
 私が中学校1年生の時、宮城県沖地震に遭いました。日中、体育館にいました。みんないっせいにイスの下にもぐりこみましたが、ちょっと大柄な子はうまくもぐりこめず苦労していました。
 天井からゴミがふわふわ落ちてきたのを良く覚えていますが、あれが壊れた破片だったら、大変なことでした。
もしイスの下にもぐりこめなくても、スポーツバッグなどクッションになりそうなものを頭に乗せただけで随分違うだろうなぁと思います。
心構えとしては、防災センター等で煙体験や起震機での震災体験を重ねると冷静になるのでしょうか。
 子どもにも普段から「災害の時に連絡がつくように、必ず行き先を言って(書いて)出て」と言っています。何かあればまず、家に連絡を入れること。家に誰もいなければ、近くの小学校に行くことにしています。広域避難所は主に火の手を止めるためにあるそうで、しかも家から遠く、支援物資が届くのは近くの小学校の避難所だということです。

山ちゃん
 我が家では息子に地震が来たら自分の部屋のベッドの上の棚の陰にいるのが一番安全、リビングにいた場合、家具の倒壊の心配がない和室との境の空間にいなさいと言っています。
 赤ちゃんがいる家庭で地震が起きてまずすることは、コンロの火を消すことでも、赤ちゃんを抱っこするのでもなく赤ちゃんの頭にかぶるように自分の体をかぶせてひれふすこと、親の頭にもクッションなどをのせて頭を守ることだそうです。(かがんだ時に自分の体側に赤ちゃんの頭、頭側に赤ちゃんの足がくるように)。まずは、身の安全を守ることが一番と言っていました。
 最近のコンロは地震などの揺れに反応して自動消火機能がついているので、揺れが収まってから、元栓を閉めに行く作業をすればいいそうです。各家庭で、場所等チェックしておいた方がいいですね。

■ 持ち出し荷物の中身 ■
山ちゃん
 赤ちゃんの持ち物についてですが、子どもが小さければ小さいほど、その時に応じて食事、オムツのサイズ、おんぶ、抱っこひもなどなど、赤ちゃんだからこそいるものがたくさんあるので、こまめにチェックした方がいいですね。
 非常食も気がつくと賞味期限になっていたりするし。。。最近は少し味が改善されてきたかもしれませんが、以前、賞味期限が過ぎる直前の非常食を食べてみたらやはり、非常食か〜というお味でした。
 非常食は、特別に売っていますが、保存のきくものもずいぶん増えてきているので、わざわざ買わなくても、普段のストックを回転させていけばいいのではないかと思います。
 お水も5年保存きく水のペットボトル買っていましたが、考えてみたら、100円ほどで天然水など売っているので普段使いもかねて、ストックしておけばいいですね。
 お茶やスポーツドリンクを6本入りの箱で買っていますので、いざという時しばらくの間飲み物は大丈夫です。
 地震だけでなく、インフルエンザが大流行した時にも外出控えて買い物も1〜2週間しなくてもいいように。。。なんてマスコミで言ってましたから、飲食物ストックは必要ですね。

星の玉子
 避難するときに、子どもがいる場合に絶対に備えて欲しいのが「おんぶひも」です。抱っこひもでもいいですけれど、とにかくこれを手元に常備しておくと便利です。両手が空きますし、ぐずる子どもも有無を言わさず?一緒に行動できますからね。避難所までにはぐれることもありません。他の子どもの手を引くこともできます。赤ちゃんの時期を過ぎても、3歳くらいまではあると万が一のときに安心だと思います。
 それと、お出かけ用バッグに貴重品や母子手帳、オムツとかおやつや常備薬(うちの場合は、娘の喘息の薬)などを入れておいていました。ちょうどすぐにでかけるくらいの準備です。非常用持ち出し袋ではありませんでしたが、とりあえず子どもを連れて(ここがポイント!とにかく一番大事な非常用持ち出し品?!は子どもなので)、持って出ることができる荷物はこの程度が精一杯だと思ったからです。
 あとは避難所でもらうとか、あとから取りに行くとか、そんな感じに考えていました。

あきあかね
 手回しラジオ(懐中電灯つき)、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、ラップ、タオル、サバイバルブランケット(アルミ箔つきのビニール)、敷物、ビニールの水タンク、生理用品、ビニール袋、小さな懐中電灯2つ、保存食が入っています。
 たまにチェックしないと、賞味期限が切れていたり、ウェットティッシュが乾いていたり、汚れていたりします。保険証や医療券の写しも必要かもしれません。年に1度程度、防災意識を喚起するためにもチェックしたいです。

お天気ママ
 夫の会社の健保から非常用の食糧セットの支給があります。
 乾パンのような食品の詰めあわせ。スリッパは、よくホテルにタオルとかにある不織布の簡易スリッパを持ち帰ってきて避難袋に入れてます。あと、5年くらいもつペットボトルの飲料水一箱。
 ガスや電気が止まったときの煮炊き用に、カセットコンロと簡易ボンベは常時ストック。
問題はアレルギーのある娘。配給のパンやラーメンは絶対食べられないので、アレルギー用のおせんべいと喘息の薬だけは忘れないようにしています。

ぷぴぽ
 非常持ち出し袋は、会社から支給されたのでそのまま中身も確認せずにしまっておいて、「どこにあったっけ?」と探したら物置の上の方に入っていました。これではなにかあっても物置の扉が開かなくなったりして、取り出せないですよね。玄関近くとかですぐ取り出せる場所に置いておくのがいいと思うのですが、美観的にちょっと・・・とためらう気持ちもあります。
 能登地震で祖父祖母が被災して手指消毒スプレー、ジェルみたいなのがあるといいと言っていました。水が不足するのでなかなかこまめに手を洗えない時があるそうです。
 あと、トイレ問題。時間によっては列まちになるので、簡易用トイレやダンボールとビニールで簡易用トイレを作れるようにしておくと安心だそうです。ということで、手指消毒ジェルと簡易用トイレは非常持ち出し袋に入れてあります。
 スリッパも家族人数分入れたほうがいいですよね。裸足では割れたガラスの上は歩けないですから。

きゃんまま
 飛び出す際に持ち出す小さなリュックは玄関脇に置いてありますが、それ以外の日常品はあれこれ持ち出しやすいようにと、RVBOX(キャンプ用品などを収納・運搬する箱)に入れて縁側横などに置いてます。フタをしめた状態での耐荷量が大きいので、椅子代わりとしても使えて便利です。
 気軽に開け閉めできるので、毎週1日は、その中からを出して、魚や肉を焼きます。電気・ガスを使わない食事や炭の扱いに慣れるだけでなく、おいしくて、香りが良いのも嬉しいです。
 BOX中には、レトルトのご飯や缶詰のパン、麺類も入ってます。食事時に帰宅して、なーんにもない時や小腹がすいた時には、BOXから、引っ張り出します。おかげで、うまい具合に、回転します。

■ 安心につながる、施設等の備え ■
星の玉子
 娘が通学している学校は、本人負担ですが非常食を常備しています。中学入学時に購入して、そのまま高校2年までの5年間学校に保管して、万が一のときに備えています。賞味期限が5年間なので、その後の1年は学校保管の非常食を利用します。

きりこ
 子どもの幼稚園では、体育館のステージ下に、災害時に全園児を数日預かれるように、食料備蓄が保管されています。入園時には、防災頭巾兼座布団を手作りします。

あきあかね
 近くのとある町会では、訓練の時にU字溝をかまどに見立てて、ボーイスカウトと一緒に炊き出しをするんです。ボーイスカウトの人たちは木を組み合わせて鍋をつるしたり、ということを普段からやっているので慣れているし、住民にも教えてくれます。一度町会の訓練にも参加してみると良いですよ。
 この町会では消防車サイズのヒモを4人で持って道路を曲がれるかどうか、試していました。案の定、電柱が邪魔になって曲がれないところや家の前に植木を飾っていて通れない部分がわかりました。そういうところには、手押しポンプが入ってくるそうです。
 身近な施設や町会等の備蓄についても知っておくと安心ですね。

■ 雷に対する用心 ■

山ちゃん
 今日、テレビで4年前にサッカーの試合中に落雷を受けて体に重い障害が残ってしまった当時男子高校生の家族が学校側に対して裁判を起こしていた件を報道していました。試合中に雷が鳴りだしても続行し、一人の男子学生が落雷の被害にあったのです。
 息子もサッカーをしていて、今年の夏は夕方から天気が急変することも多々あったので、他人ごとではなく番組を見ていました。番組では「稲妻から雷鳴までが時間があれば、雷は遠いので落ちる心配がない」というのは迷信であると言っていました。雷鳴が聞こえだしたら、落雷の危険があるということでした。
 これが本当だとしたら、サッカーを中断しても帰る道中が長いお子さんは危ないということです。
 ある自治体では、スポーツ団体の指導者に雷の電磁波に反応するアラームを配っているそうです。耳では雷が遠く聞こえても、電磁波の数値では高ければすぐに避難するようアラームで知らせてくれるものです。
 最近は、ゲリラ豪雨のような急激な積乱雲の発達も多いのでこういうものが必要かもしれませんね。

あきあかね
 落雷によって、パソコンやモデム、テレビなどの家電に被害のあった人もあると思います。
 防止するためのツールもいくつかありますね。また火災保険と家財保険にダブルで入っておくと、こういった場合も保障の対象になるそうです。ともあれ、保障内容や条件はよく確認して。

■ どんな場合も心構えとしては… ■
山ちゃん
 3才になる息子を妊娠しているときに切迫早産になり2か月弱入院していました。入院した直後、看護婦さんが来て問診している際に地震が来てかなり揺れました。点滴の機材が大揺れして、必死で倒れないように支えていたのを覚えています。お腹が大きい妊婦さん、まだ自分で歩けない赤ちゃんを抱えている家庭では、本当に心配だと思います。
 何を持っていくとかそういうことよりも、まず身の安全を守ること、それをひしひしと感じました。

■ 参考資料 ■
「今すぐできる!ママが子どもを地震から守るための本」(メイツ出版)
 実際に震災に遭ったお母さんも編集に入っており、とても参考になります。
それによると、ペットボトルの飲料、下着、歯磨きセット、小銭、大きめのゴミ袋、簡易食器セット、健康保険証や通帳番号の写し、筆記用具、カッパなども備えておくことが望ましい。
子どもの宝物など精神的な支えになるものを持って出ることも忘れずに。
 また、普段も枕元に次の日の着替えを用意しておくこと、靴は外向きに並べておくこと等の日常の躾が、緊急時にもスムースに避難するための智恵であると紹介されています。

●内閣府防災ホームページ
   http://www.bousai.go.jp/index.html
 災害緊急情報が表示されます。また、「みんなで防災」のページは、様々な団体の情報へリンク。

●消防庁ホームページ
   http://www.fdma.go.jp/
 「防災マニュアル」が参考になります。また、平成23年6月までに既存の住宅にも火災警報器の設置が義務となりますので、ご確認を。(義務化の時期は自治体によって違います)

●(社)電気通信事業者協会・災害時の電話利用方法のページ
   http://www.tca.or.jp/information/disaster.html
 災害時の電話利用法(伝言ダイヤルなど)も調べておくと安心。


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