「幼稚園選び保育園選び」どうしていますか?



山ちゃん
 第一子の時には、親世代からは「幼稚園なんてあまりどこも変わらないわよ」なんて言われましたが、色々見てみるとそれぞれ特色があって、見れば見るほど迷います。友達が行くから、近いからと安易に入園を決めてしまって、あまり合わなかったということも。またあまりにも家庭の方針と合わないと、親も子どもも矛盾を抱えてしまいます。情報収集するなどをして選びたいですね。
 幼稚園・保育園選び、みなさんはどうしていますか?                   



  ●幼稚園?保育園?どっちがいいの?● 

ぴんく
 
多くの場合、母親が専業主婦の場合は幼稚園、有職の場合は保育園を選ぶのだと思いますが、仕事を辞めてでも幼稚園へ入れたい、延長保育のある幼稚園を探したいなど、保育園を敬遠する意見を聞いたことがあります。でも保育園生活にも良いことはいっぱいあります。例えば、0歳11ヶ月から保育園に通わせてみて、小さい頃からたくさんのお友達に囲まれて過ごすことや、早くから多くのルールを知り集団で楽しむ方法を知ること、オムツトレーニングなどお友達を真似したりして覚えること、競争心が芽生えること、などなど逆に、延長保育を利用して無理に幼稚園を選択した場合、他のお友達の多くが自分より早くに帰ってしまうことに寂しさを感じる子供もいるかもしれません。

 
山ちゃん
 最近は、母親が働いていても保育園に入れずに延長保育の長い幼稚園を選ぶ方も増え、幼稚園側も平日朝8時から夕方6時まで預かりますとか、長期休暇も預かりますなど、そのニーズに答えるように延長保育を充実させたところも目立ちます。


きゃんまま
 兄弟が少なくなり、地域での子ども同志の関わりも少なくなってきている中で、保育園のように寝食をともにできる子どもたちだからこそ、学べることは多いと思います。幼稚園の後、ゲームやTVづけになる子もいるのに対して、保育園はそういうことにならないのもいいですね。


うらママ
 うちは、息子が私立幼稚園、娘が公立保育園でしたので両方を経験しています。公立の保育園はやはり税金が投入されているので、インフラのクオリティは高いです。特に食事面。すべて園内で手作り。薄味で温かいものが、小さい子〜大きな子までいろいろと工夫。おやつも、うどんやおにぎりが中心でした。一日の食事バランスは幼稚園よりも断然良いと思います。それと濃い人間関係から開放されるので、その意味ではラクチンでした。幼稚園は時間が短いので、アフター幼稚園が結構悩みの種ですよね。毎日は苦しいから、習い事とか無理やり入れて、余計なお金を使っていた感があります。


  ●情報収集のしかたは?●

山ちゃん
・ 在園しているお母さん方から評判を聞く。(できれば複数の人に)
・ 説明会、運動会など、未就園児が参加できる行事にはなるべくまめに足を運び、普段の様子を見る。(子どももなじむし、ある程度自分の子どもの反応も見られる)
・ 見学に個別対応してくれる園は、個別で見学をしたり、質問をさせてもらう。
・ 送迎バスの集合場所に、実際の集合時間、帰宅時間に行って様子を見る。徒歩通園の場合も実際の送迎時間に行ってみる。バスでも徒歩通園でも、ルート、時間、通園路の安全面を確認する。徒歩通園は当番制のところもあるので、自分のスタイルに無理がないかどうか。


あきあかね
 やはり、実際に行って見るのが一番。どこでも1日体験保育等の見学プログラムがあるはずです。


きりこ
 在園児の母親に評判を聞く場合、自分の選択眼を否定するようなことは言いたくないでしょうから、あえて嫌なところを聞くか、無理なら他の園の母親にその園にしなかった 理由を聞くといいと思います。


  ●事前見学ではここをチェック!●

山ちゃん
・普段の先生の対応。
・園児が元気でイキイキしているか。管理されすぎていないか。
・どういう先生がいるか。ベテランの先生もいるか。
・延長保育があるか。何時まで?誰が見ているか?延長保育料は?
・お弁当か、給食か?
・各学年でどういう保育内容をしているか
・園の教育方針と特色・・・自然に親しむ、園庭の広さ、園の畑がある、体力作り、動物を飼 育している、読み聞かせ、文字教育などをするなど。


あきあかね
 園長先生の考え方、人柄はかなり参考にしました。公立だと3〜5年で園長が異動で変わってしまいますが、私立はあまり異動がなく、法人理事長=園長だと、園長のカラーが強く出てきます。見るポイントは、子どもたち、保育士の先生方の様子です。子どもがイキイキしているか、先生方が互いに協力しあっているか、全体の雰囲気はどうか。園長先生には、悩んでいる事や不安な点など、率直に話した方が良いと思います。「慣らし保育はどうするのでしょうか」「昼寝は必須ですか」など質問してみると、園の方針が見えてくるかもしれません。クラスの様子は表面だけ見ていては分からないかもしれません。トイレを借りてみると案外、裏側が見えてくるものです。そこまでしなくても、事務室を覗いてみると風通しの良い職場かどうかが何となく分かります。


きりこ
給食の回数にひかれがちですが、子ども向けの配慮のない仕出し弁当の場合もありますので、内容も要チェックです。集団生活は病気が移りやすい環境なので、衛生も気になります。私は、トイレでチェックしました。臭いはもちろん、手洗い後のタオルが共用だと病気も移りやすいと思います。


 ●何を基準に選ぶ?選んだ?

山ちゃん
・ 幼稚園の先生の質・・・1日4〜5時間預けるので、安心して預けられるか。
・ 幼稚園の教育方針、保育内容・・・自分の家庭での教育方針と食い違わないか。魅力の  ある保育内容か。
・ 集まるお母さん方の顔ぶれ・・・一緒に行事をしていく仲間なので。幼稚園は子ども主体でありながらお母さんのつながりも重要。
・ 何があっても通わせられるか・・・個人送迎、徒歩通園の場合、自分の体調の悪い時や悪  天候の時にバス通園は便利と感じることも。
・ 子ども自身が、楽しめるか・・・子どもはどこでも楽しめるかもしれませんが、個性の強い園もあるので、子どもがあまりストレスを感じないような幼稚園を。


ぴんく
 入園前には4つの保育園を見学しました。選ぶポイントとしては、まず送り迎えのしやすさ。次に、出来る限り保護者の負担が少ないところを選びました。布オムツの使用が必須だったり、手作りグッズが必要だったり、そういったところはやめました。それからやはり、園の雰囲気です。子供を連れて見学に行った際、年長の園児達がうちの子の頭をなでてくれたりして、園のほのぼのした感じがわかりました。


 ●特別な配慮について

あきあかね
 子どもにアレルギーや障害がある場合は、その対応を聞いておかなくてはなりません。以前、区立保育園に全盲の子がいました。本来だったら盲学校に行ってもらうところだったそうですが、園長先生が「大丈夫、預かります」と言ったそうです。


りんごアイス
 うちは食物アレルギー(卵)があるので、除去食などの対応をしてくれるかどうかが重要でした。今どきはどこの保育園でも「アレルギー対応します」とうたっていますが、「アレルギーは食べさせて慣れさせる」などと古いことを言う先生も中にはいます。私は、医師の診断書と指示書を持って行き、今までアレルギーの子に対応した経験があるか、どの程度の対応が可能なのかを必ず事前に確認しています。今の園は、アレルギー児には「除去食対応」で、「代替食不可」の園なのですが、先日カステラがおやつの日には、「卵なしの特製カステラ」を特別に作ってくれたそうです。


 ●親の都合も重要視すべきです●

あきあかね
 親の都合で、通いやすいかどうか。あまり遠いと何かあった時に駆けつけるのが大変です。保育園の場合「呼び出し」が結構ありますから。


ぴんく
 仕事・子育て・家事を無理なく続けていくためには、子供にとっての良さばかりではなく、まずは私達母親にとってより利用しやすい園選びをする方が良いのではないかと思います。


りんごアイス
 子供の順応性ってすごいもので、結局はどこの保育園に行っても数週間もすれば子供は慣れるものです。保育園の場合は、とりあえず仕事をかかえる親の都合で園を選んでしまってもよいのでは、と思います。


お天気ママ
 転勤で3県にまたがり、保育園2園、幼稚園1園を経験しました。母親の負担の大きさってチェックポイントですよね。下の子がまだ赤ちゃんのだったこともあり、家の前まで園バスの送迎でありがたかったです。


山ちゃん
 親の利用しやすさも考慮するべきですね。毎日のことなので、無理なく親子が過ごせることが、家族で過ごす時間もゆったり出来ることになるかなあと思います。


  ●園それぞれの特色・こだわりも

あきあかね
 施設にこだわる園もあります。広い園庭やプールで遊べるなら運動不足にもならないでしょう。遊具が充実している、楽器が充実している園もあります。 サービスのメニューが多い園もあります。夜間保育、病児保育など多様な保育がある園、遠足時にお弁当を用意してくれる園、こだわりの食材をつかった給食メニューが自慢の園など園の「ウリ」も押さえておくと良いでしょう。ただ、多様なサービスが裏目に出る場合もあります。通常時の保育がどうなのか、が一番大事な点です。


きゃんまま
 「教育理念」として掲げている言葉が同じであっても、その実践方法は園によって真反対という場合もあります。
そんな中で、幼稚園選びの際に、私が思ったポイントは
@幼稚園は、小学校の予備校ではない。
  → 幼稚園時代は、幼児期だからこそ体験できること、味わえること、感じられることを存分に楽しんで欲しい。
A「放任主義」と言われがちな幼稚園を見てまわった。
  → 一見すると、放任主義に見えるほどに子どもたちの気持ちを尊重して活動している園に惹かれた。子ども自身は好き勝手に過ごしているようだが、実は、先生達が全体をよく見守り、上手にナビゲートしている園があった。
Bどのような子どもも、そのままを肯定的に受け入れる園。
  → どんな子にも優劣をつけず「そのまま」を受け入れて欲しい。そして、その子の興味や好奇心を大切にしてほしい。「理想的な子ども像」を画一的に決めてしまわないところに魅力を感じる。


山ちゃん
 「幼稚園は、小学校の予備校ではない」という点は同感です。一方、幼稚園時代に楽器や体操、プールなどのいろいろなカリキュラムを取り入れている園では、お友達と遊びながら体験していると、小学校に入ってから「経験した」という自信で積極的に取り組めることもあるようです。好奇心の塊の年齢のうちに、幼稚園で色々体験させてみるのもいいですね。子どもが興味を持てば掘り下げればいいし、興味がなければそれでいい。親が全て体験させるには、経済的、時間的に難しくても、幼稚園で体験させてあげられるというメリットもあります。


ぴんく
 幼稚園とは違い、教育の場ではないと言われる保育園ですが、最近では図画指導やピアニカなどの楽器、体育指導などを行っている保育園も多くあります。保育園によっては、あえて認可を得ずに少々高額な保育料で英才教育(英会話やバレエなど)を取り入れている園もあります。高額ですが、保育料+お稽古事の費用と考えると理にかなった額のようです。


山ちゃん
 運動をしっかりやる幼稚園の卒園児は、(他の子たちと比べると)小学校に入ってからリレーの選手が多かったり、体育は苦手な種目がなかったりします。読み書きをしっかりやる幼稚園の卒園児は学校の授業にすんなり入れるそうです。教育系の幼稚園を選ぶ家庭は、私立小学校を希望していたり、後々私立中学まで考えていたりする家庭も少なくないようです。教育熱心な地域では、小学校入学前に字の読み書きができるのは当たり前だとか。出来ない子は幼稚園から公文に通うそうです。でも、通園風景を見ていると、教育系、体育会系、どの園の子どももみな、楽しそうにしています。3〜5歳児は他を知らないだけに、自分のおかれた環境で友達と楽しくやっていけるのかもしれません。


お天気ママ
 お寺の保育園では花まつりが盛大、教会付属の幼稚園ではクリスマスが本格的な一大イベント。行事が全く違うので、宗教ってけっこう大事だと思います。


  ●こんな園に通わせました

お天気ママ
 ベテラン先生が長く勤めている園、男性の保育士さんが複数いる園を選んだらやっぱりよかったです。50代、40代の先生からは育児相談にも乗ってもらえたし、息子は担任の男の先生の遊びがダイナミックで、大好きでした。ピアノの代わりにギターの伴奏だったり・・・。しかも3人も男性保育士がいたので、おとうさんやらおにいさんみたいのやら、社会の縮図でした。


きゃんまま
 OBの高校生や大学生がアルバイトに入ったり、遊びに来たりします。学校が代休の日に遊びに来る小学生もいて、異年齢体験も楽しいです。制服もないので、子どもが動きやすく洗濯しやすい機能的な服を着せられます。役員もなく、親に強制されることはありません。幼稚園なのにフルタイム勤務や事業起こしをしている人もいます。 ただ、バザーもお祭りもすべて、毎年、やる・やらないから話し合って決めるので、行事も年によって盛大だったり、こじんまりだったり、様々。役員がないから話し合いも結構大変です。役員制度がある方がラクな場合もあるかも。


あきあかね
 上の子を入れた保育園では、ただ遊んでいるように見えるのですが、実は、普段の生活の中で先生達も楽しみながらファンタジーの世界を作り上げていました。それはまるで一つの劇を創り上げるような作業でした。例えば、「カッパから手紙が来たよ」と先生が言って物語が始まるのです。すると、子どもたちは「カッパってどんなの?」と聞いてくる。カッパの事を調べたり、絵を描いたり、先生と一緒に手紙を出したりします。そして卒園式で集大成的な劇を上演したりします。これを見ると、涙が出るほど感激します。


きゃんまま
 あきあかねさんのカッパのお話、すごく楽しそうですね。今、通っている園でも同じようなことをよくやっています。「料理」という時間はないけれど、冬になれば火をおこして、パンを作って竹にまきつけて焼いたり、皆で魚屋にサンマを買いに行ったり。毎日作っているクラスもあれば、時々のクラスもあります。その時のクラスの子どもたちの興味や好奇心が出発点。カリキュラムが決まっていないのです。


  ●まとめのコメント

きゃんまま
 いざ入ってみて、「何か違う、どうしても合わない」ということもあるかもしれません。でも一方で、「ちょっと違う」と感じても、その園に他に共感できる面があれば、それに感謝して楽しみ、割り切って通うのも一つの手です。園は園、でも家ではこうしたい、という思いを貫けばいいと思います。その時々に一生懸命考えて、思ったように行動すれば、それは、子どもに必ずプラスに働くと私は信じています。
幼稚園保育園選びに正解はありません。失敗も成功もありません。人任せではなく、自分で考えて決めたいですね!








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