冷却シート〜熱さまシートなど〜

 新聞・テレビで報道されたのですでにご存知のことかと思いますが、4ヶ月の赤ちゃんが発熱用冷却シートで窒息するという事故が起きました。赤ちゃんは重度の脳障害が残ったそうです。診察した帯広の小児科医がメーカーに伝えたところ無視され、子どもの事故予防の第一人者であるY医師に相談。 Y医師が国民生活センターにつないで商品テストが実施され、公表にいたったということです。
 みなさんのお宅では、冷却シートは使ってますか。
(トトロママ、子ども小5・小3 )

ギター侍(子ども1歳):
使っていました。きっかけは、病院の待合室で、熱のありそうな子どもがつけていたから。初めての育児でよくわからなかったし、高熱による合併症で脳炎にでもなったらとりかえしがつかないと思ったし・・・。後で額を冷やしたくらいで熱は下がらないと医者から聞きましたが、保険のようなつもりで貼っていました。
                
ねっしー(子ども小1・年中):
わが家でも常備して使っています。でも、すぐシートがぬるくなってしまい、子どもは1時間もしないうちにはがしたいと連呼してとってしまいます。高い商品なのに割が合わず、親としては憤慨。でもおじいちゃん、おばあちゃんがすぐまた新しいのを貼ってしまうんです。熱があってもじっとしていない子どもに何かしてやりたいという、大人の自己満足かも・・・。子どもはヒンヤリ感が持続するアイスノンや氷枕のほうが好きなようです。

ごろママ(子ども小3・小1):
ねっしーさん、貼りたがるのは祖父母のほう、というのはよくわかります。祖父母は、「高いものはいいものだ」という誤解が・・・。わが家では、義理の姉が薬局経営なので、実家からとどくのです。最初はいいかな、と思ったのですが、貼ったまま朝まで寝てしまい、乾いて前髪に貼り付いてしまったときから考えを替えました。前髪を切らないと取れなかったんです!それからはバスタオルを4つ折に敷いた上にアイスノンや氷枕を乗せています。

うさはなママ(子ども小1・年中):
うちは使っていません。一度買ったものの子どもたちがにおいを嫌がって、使ってくれなかったので・・・。氷枕は子どもたちは好きらしく、夏の寝苦しい夜にも使いたそうにしてました。病気ではないし、氷がすぐなくなるのでそれは却下。

お天気ママ(子ども小6、小4):
使ってません。子ども二人ともアトピーで、絆創膏でさえかぶれるほど肌が弱いのに、貼り付けるなんて問題外。だいたい、額を冷やしたからって熱を下げるのに役立つものでもないのに、こんなのにオカネを払うのはもったいない。メーカーの「便利でしょ!」という押し付けがましさを感じたものです。

■ これで窒息事故が起きると想像できましたか?

うずらちゃんママ(子ども年長、2歳、0歳3ヶ月):
3ヶ月の娘が、何日か前に、急にギャッと泣き出したので驚いてベッドを見ると、ふだん枕がわりにしていたタオルを顔全体にかぶっていたのでした。もしこれがビニール袋や、冷却シートだったら、事故につながるところでした。動かないうちは安心、ということではないんですね。冷却シートはかぶれそう、かじりそうという理由でたまたま使っていませんでしたが、窒息までは考えがいたりませんでした。

ギター侍:
特に問題が起こるとは想像もつきませんでした。むしろ布団がぬれないので便利とさえ感じていました。でもこの間、1歳になる下の子が高熱を出したとき、冷却シートをつけていたんですが、明け方ふと横で寝ている子どもを見たら、シートが顔の真ん中にずれていたのです。幸い、鼻も口も塞いでいませんでしたが、びっくりしました。

よんよん(子ども小4・小2):
熱さまシートのような何気ない商品で、こんな重大な事故が起こりうるなんて、私にはとても予測できません。子どもをどうやって守ればいいのか、途方にくれる感じです。消費生活アドバイザーがこんなんではだめなんですけど。

■熱さまシートはいる?いらない?
星の玉子(子ども中3、小6):
子どもが大きくなってから発売された商品だったこともあり、個人的にはなくても別にどうってことない商品だと思っています。企業の「便利グッズ」に踊らされているようで、あまりいい印象がありません。こうした商品が次々発表されると、初めて育児するお母さんは商品が自分に必要かどうか、どうやって判断したらいいんでしょう。

ごろママ:
なんといってもシートで熱は下がらない。本来、いらないものだとわかっている方も多いとは思うのですが、最近では必須アイテム化しているのが気になります。小児科でよく見かける光景になりましたよね。何の意味もないばかりか、事故のような危険性があることを小児科の先生からも診察、検診のときに言って欲しいですね。

うさはなママ:
幼稚園で冷却シートを貼ってる子をよく見かけます。急に発熱したときなどに園のほうで貼っているようです。熱がある以外は元気ということで、家から貼ってきている子もいるようですけど・・。

よんよん:
必須アイテム化している、という点、深くうなずきました。完全にネーミングの妙ですね。使うと熱が下がりそうな気がする。この商品も、首のうしろやわきの下などに貼ったら、少しは効果があるんでしょうか。

ねっしー:
私自身、のどや首のリンパ腺が腫れて熱を持ったときに貼ったら、治りが早かったような気がします。継続して貼れば、効果はあるかも。

■事故について、どう思う?

ギター侍:
人が使っているから、便利だからといって、安易に新製品を使っていました。私たちが子どものころにはなかった新しいグッズを使う前には、安全であるか、本当に必要か、よく考えることが必要でした。これこそがこの研究会のテーマでした・・・反省。

うずらちゃんママ:
この事故の場合、メーカー側に大きな責任あり、ですよね。わが家にある冷○ピタ子ども用、パッケージにおでこに貼ってる男の子の絵がかいてあります。さまざまな事態を想定しつくしても起こるのが不慮の事故。小さな子どもにはわきの下に使うよう呼びかけるなど、配慮が必要ですよね。

よんよん:
重大な事故の情報を受けておきながら、メーカーが隠していたのはゆるせない、やっぱり!事故の後、あらためてパッケージを読んでみても、そのウラにどれほど重大な危険が隠れているかは読み取れません。メーカーに乗せられないよう、こちらもきちんと商品知識、体の知識を持っておかないといけませんね。

お天気ママ:
一番カチンときたのが、ワイドショーでみた識者のコメント。「乳児に使用中は目を離さないで」と真顔でいうのです。シートを貼っている間中横に座って家事もせず子どもの寝顔を見ているなんて、ぜったい無理。離れても事故が起きない設計でなければならないはず。それが無理なら、乳児用は販売すべきでないし、小児用には1歳以下の乳児への使用を禁止する警告表示が必要でなかったかと思います。   


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