子どものおつかい、どうしてますか?


  
 子どもが3歳半の時、顔なじみの近所の個人商店へ「ひとりでヨーグルトを買いに行きたい!」と言い出して、おつかいデビュー。おつかいそのものより行き帰りが心配で、こっそり後ろから尾行しました。
店内をそっと伺ったら、「ボク、ひとりで来たの!? え?だいじょうぶ?警察に電話する?」と店員さんたちの間でちょっとした騒ぎに! 「すみません、親はここにいます」と店員さんにこっそり申告し、またこっそり尾行しながら帰りました。
みなさんの「おつかい」の経験談を教えてください。
りんごアイス/4歳男)                                           

☆おつかいデビューはいつ?どこに?何を頼みましたか?

やまちゃん/小5、年少4歳
 4歳の息子は「一人で出かけるなんてとんでもない、ママがいないと困る〜」というタイプ。小5の上の子と一緒なら徒歩1分のスーパーに行けますが、ひとりで買い物を頼めるようになるのはあと2年後かな〜。まずは、店内でちょっと離れてレジでお金を払わせる練習から始めようかと思います。上の子も自立心がとぼしかったので初めてのおつかいは確か小学校入学ちょっと前、6歳になってからだと思います。かなり遅いデビューですね。


あきあかね/高1、小6
 ほんの2軒先に八百屋さんがあって、おつかいデビューは2人ともそこ。小学校1年生くらいから1人で行かせました。その少し前から、一緒に買い物に行った時には「ピーマン探してきて」など練習していました。


エギオンマ/高1、中1
 息子が5歳の時、初めてのおつかいをさせました。赴任中のソウルで、近所の「よろず屋」に牛乳を買いに行かせました。言葉ができないので、「ウユ チュセヨ(牛乳ください)」を何度も練習させ、紙にも書いて持たせました。異国の地ではありましたが、「よろず屋」は自宅のすぐ隣。ご主人も従業員も私たち親子の顔を知ってくれていて、配達を頼むこともあり自宅の場所も把握してくれていたので、心配はしていませんでした。


お天気ママ/高2、中3
 4歳のとき、2歳の弟と一緒に、いつも行っている食品スーパーに。土曜の昼、そうめんに使う青じそを一束頼みました。


きりこ/小3、小1、3歳
 小1のとき、徒歩10分くらいのコープに、牛乳を頼みました。親も子も心配で、この年齢になりました。子どもの性格がかなり天然なので、行っている途中で何しに行ったか、忘れる心配があったからです。満を持してのおつかいだったため、頼まれた通り、指定したメーカーの牛乳で、しかも、値引きシール付きのものを、買ってきました(すぐ飲むので、値引きシールがついていたら優先的に選ぶよう頼みました)。


きゃんまま/小3、年長、年少
 6歳の息子は大のおつかい好きで、4歳すぐから、かなりの常連。自宅から1キロほど離れた食品スーパーがメインですが、その向かいにある八百屋さんと比較して買いものをすることも多いです。自転車のカゴが小さいので、大根やかぼちゃなど大きなものを頼む時は、歩いて行かせます



☆こんな失敗も!

りんごアイス、4歳
 4歳直前の頃、一緒に買物に行こうと準備していたら「ひとりで行く」と突然言い出して2回目のおつかいへ。でもお目当ての「麦茶パックとホットケーキミックス」は、息子が売り場を知りません。メモを持たせ、店員さんにメモを見せる練習をしてから出発させましたが、なかなか帰ってこない。しばらくして「おじさん、いなかったから買えなかった」と手ぶらで帰ってきました。(もちろん実際はおじさんはいたのですが。)
 どうも、店員さんに話しかけられず、店内で流れている子供向けビデオの前で逃避?していたようでした。「『これください』の練習をもう一度しよう」と、また練習をして送り出し、離れて後ろからついていって、お店で「おじさんはそこにいるよ」と助け船を出し、なんとか完了。場所がわからないものをおつかいさせたのは失敗でしたね。


あきあかね/高1、小6
 お友だちの話ですが「おつりでひとつだけ好きなものを買っても良いよ」と子どもに言ったら、メロンを買ってきたという人もいました。うっかり大きなお金を渡せないですね。


きゃんまま/小3、年長、年少
 人に聞くのは最小限にしたい、慎重派の娘。1年生の時に「パン屋で菓子パンを一人1個ずつ買ってもいいよ」と500円渡したら、妹・弟は一つずつパンを持ち、おつりも150円ほどあったのに、この娘だけ手ぶらで泣きながら帰ってきました。「2人が欲しいものをさっさとトレーに入れた〜。消費税も入れるといくらになるか計算できなくて、足りなかったら不安だから、自分の分はやめたの。」って。
 誰かに相談したり、残ったお釣りでもう一度並んだり、とりあえずカゴに入れてお金が足りなければ戻してもらったり、ということは恥ずかしくてできなかったようです。それから娘は算数の計算をものすごーく頑張るようになりました。今では泣かずに買い物できるし、人に聞くことも増えてきました。


お天気ママ/高2、中3
 4歳の姉と2歳の弟ではじめておつかいにでた時、家からは角を曲がってまっすぐ、子どもの足でも10分くらいの距離なのに小1時間たっても戻ってこない! お父さんが焦ってスーパーまで走って探しにいったら、慌てすぎて、入口の野菜売り場ですべって思いっきり転んでしまったそうな。そこにちょうど買い物を終えた子どもたちが、「おとうちゃん!」と駆けつけて無事遭遇。なんでこんなに遅くなったのかと思ったら、家を出て思いっきりスーパーとは別の方向に歩きだしてしまったらしい。買い物袋を見たら、頼んだ「青じそ」じゃなくて、「青じそドレッシング」が入っておりました!
 


☆成功のコツはコミュニケーション

エギオンマ/高1・中1
 韓国は本当に子どもを大切にしてくれる国で、普段から子どもに話しかけたり、時にはちょっとしたおやつをくれることも。「はじめてのおつかい」で大成功を収めた息子は、それからというもの、露店で四つ1000ウォン(約100円)の鯛焼き(韓国語では「ふな焼き」なんですけどね!)を1人で買うのが楽しみになりました。おまけをもらったり、「えらいね〜」って頭をなでてもらったこともあったようです。どの子にも大人が温かい目を注ぎ、子どもの行動を否定せず、寄り添いかわいがる社会が、子どもの成長にも、子育てする親にもとてもありがたいものでした。


やまちゃん/小5、年少4歳
 近所の子が小学校低学年の時におつかいに一人で来ていて「焼肉のたれの‘ちゅうあま’を探していました。「中辛じゃないの?」と聞いたら、「ちゅうあまと頼まれた」と主張するので、「(ちゅうあまはないから)中辛をとりあえず買っていけば? お母さんには伝えておくから」ということでその場が解決しました。お店の人や周りの人が、おつかい中の子どもを気にして声をかけてくれて、そうした親以外の人とふれあいの中でおつかいって成功していくのかなと思います。


きゃんまま/小3、年長、年少
 近所に、毎週、朝の6時からたつ朝市があります。野菜、惣菜、卵、花、肥料など、生産者が一同に集まる直売所。ここは消費税がないので計算がラク。3人の子どもにそれぞれ500円ほど渡し、それぞれに買うものを伝えます。食べ方を教えてもらったり、おまけしてもらったり、選び方を教わったりとコミュニケーションが密だから、子どもたちの大好きなおつかいです。

お天気ママ/高2、中3
 方向音痴の娘がスーパーまでの道順を迷ってしまったとき、下校見守りのお母さんたちが地域の四ツ角に立っていて、行く先々で顔見知りのお母さんが娘に声をかけてくれ、「○○スーパーならあっちだよ!」と道順を教えてくれて、なんとか辿りついたそうです。



☆金銭教育、消費者教育の場にも

やまちゃん/小5、年少4歳
 まずは、ちゃんとお金を幾ら持ったかわかること、いくらかかっておつりが幾らか、ある程度本人が把握できることが、おつかいに出る条件です。知恵がついてくると、牛乳を1本頼んだ時に、安いのを買って浮いたお金で自分のお菓子を買ったりしていました。


あきあかね/高1、小6
 お金だけ持たせて買い物させたところ、レシートをもらわないで帰ってきました。これは失敗でした。お釣りとあわせなくてはいけないですから。その後もレシートを忘れることが多くて、「これがないといくらかわからなくて困る」と教え込みました。


よんよん/中3、中1
 品物をきちんと指示してから出発させ、後でレシートと品物を提示して内容を確認しています。野菜の品質・価格などは、おつかいの時でも厳しく選んでほしいので、一緒に行った時にいろいろと説明するように努めています。


きりこ/小3、小1、3歳
 おつかいに備えて、日頃から、品物を選ぶ時(食べる時)、どうしてこのメーカーを買うか(買わないか)について会話をしていました。


きゃんまま/小3、年長、年少
 6歳の息子は自宅から数分の駄菓子屋へ、お小遣いの範囲内でしょっちゅう通っています。(10円だけしか買わない日も多い。) 500円以内のだいたいの計算は、できるようになりました。



☆こんな配慮、工夫、アイディアも

よんよん/中3、中1
 店員さんとのコミュニケーションを面倒がるので、店内で困ったら店員さんにきちんと相談できるように励ましていました。


きりこ/小3、小1、3歳
 工夫した点(牛乳編)です。
・首からかけたポシェットと別に、牛乳2本が入るリュックを背負わせたこと。
・本人が必要と思うものを頼んで、やる気を引き出した。(夏休みでいつも以上に飲んでなくなってしまい、本人も困っていた。)


お天気ママ/高2、中3
 1人じゃなく、必ずきょうだいで一緒におつかいに出していました。行き先は、大通りの交差点を渡らなくてもいいスーパーや、車が少ない生活道路にあるスーパー。おつかいに行く時には、ポケットに、家からスーパーまでの地図と電話番号を書いた紙を持たせていました。一度、道に迷って、なぜか2人でガス会社の敷地内に入ってしまい、ガスタンクの下あたりで泣いていたとき、会社の人がその紙を見て車で自宅まで送ってくれたことがありました!


きゃんまま/小3、年長、年少
 
以前住んでいた場所は、住宅地に死角になる寂しい場所がいくつかあり、歩道は車道のすぐ横。駅のショッピングモールの一角のスーパーには不特定多数のお客さんが大勢。おつかいは必ず2人以上で、人通りの多い明るい時間帯に、と神経を使いました。今の住まいの買い物ゾーンは、人通りの多い遊歩道沿いがメインで、車はほとんど通らず、近所の人の買い物やワンちゃんの散歩コースでもあります。年少・年長・3年生の3人の子ども達、どの子を1人でやらせても安心です。日常、1人で遊びに行ってもよい範囲でもあります。



☆三人三様

きゃんまま/小3、年長、年少
 一番上の娘は慎重派。文字が読めなかった幼稚園の頃は、店頭の商品POPに載っているだろう漢字やカタカナをメモして持っていき、「間違い探し」のように見ながら探していました。
 6歳の息子は、気さくに人に声をかけられる性格。お客さんでも店員さんでも、近くの人に何でも聞くようです。「今日は、“やまかけそば”が食べたいから、とろとろした芋と卵とネギを買いに来た!」とか背景も話しているようです。年少の娘は、何度言っても、自分の好きなモノしか買ってきません。





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