仕事と家庭の両立、どうしてる?


 
 仕事といっても、フルタイムからパートタイム、PTAなどのボランティアも責任を伴った「仕事」といえるでしょう。
ただでさえ子育てで忙しい毎日、どうやって折り合いをつけているのでしょう。
今回は、一人一人、ご紹介します。ご参考になれば幸いです。(あきあかね)


むーみんママ (女9、男7、女4)
・勤務形態
 短期でパート

・困ったこと、悩みの解決方法
子どもがぐずって保育園へ連れていくのが遅れたこともあります。イライラするより、あと少しだけ、子どもと一緒にいようという感じでした。

・ご主人や家族の協力は得られましたか
子どもが帰宅してから私が帰るまでは義父母におまかせでした。義父母と方針が違うこともありましたけど、私の方が目をつぶって、割と円満でした。
夏休み中は小学生が家にいるので、とても心配でしたが、ある日は友人宅に遊びにいかせて、友達のお母さんに頼んだこともあります。あとはほとんど放りっぱなしでした。子どもの自主性は育ったかも知れません。

・皆さんが仕事をしたことで、育児や家庭にとってどんなプラスになったことがありましたか

家事の時間が外に出ているときの方が短時間で済ませられていました。夕食の準備も短時間でできるものが多くなりました。


ぷぴぽ (男8、女5)
・勤務形態
フルタイム

・困ったことや悩みをどのように解決しましたか。また、工夫していることやこだわりなど
困ったことや悩みがたくさん出てきますが何故働きたいのか、働くのは自分で選んだことだ、ということを思い返すと初心に戻れて、力がわいてきます。
たいていのことは明るく謝ったりしていれば切り抜けられています。
あとは、悩んでいる時でも、よく眠ることは基本のようですが大切だと思います。
残業が長くはできないことと、子どもの体調によって急に休暇をもらうかもしれないので、「明日はない!」と気合いを入れて必死で働きます。
昼休みも基本休憩はしません。また、家に帰っても携帯とPCはこまめにチェックして、一応24時間365日稼働できる状況は作っています。
特別秀でたスキルがあるわけではないので、日々働けることがありがたいと思うことを忘れないように気を付けています。
そして、家では時間がなくても食事だけは手を抜かない、とこだわっているのですが、それ以外は適当にしてバランスをとっています。

・ご主人や家族の協力は得られましたか
子どもが小さいころはもっと手がかかり、とても仕事と生活が回らない時があり、私が体調を崩したりしてそれを見かねた夫は自然と協力するようになりました。
うちの場合私の限界を超えたのが、協力体制をつくるにはなかなか有効でした。

・職場の理解はありましたか
頭では分かっていても、心から理解するというのは同じような状況の母親でないと難しいと思います。
また、心から理解して欲しいと願うのもやはり傲慢な気もしますので、はじめから職場での心からの理解は考えないようにしています。
子どもがいるから自分ひとりが大変でハンデがあると感じてしまいがちなのですが、遠距離通勤、介護などなど、実はみんな大変なのかもしれないと思うことが大切なのではと最近は特に思います。

・皆さんが仕事をしたことで、育児や家庭にとってどんなプラスになったことがありましたか
育児をすることによって、これまで見えなかったものや世界が広がり、仕事には確実にプラスになっています。
子どもたちは、学童保育や保育園に行っていることでいろいろなお友達と接する経験ができ、先生やたくさんの大人とも関われるので、心身ともたくましく成長できていると感じます。
でも、育児は現在進行中で結果プラスかマイナスかは今の段階ではよくわかりません。


あきあかね (女17、男13)

・勤務形態
フルタイムで地元新聞社で記者として仕事をしていました。
しかし、休日に取材が入ったり、朝も直接取材先に行ったり、で時間は不規則でした。

・困ったことや悩みをどのように解決しましたか。また、工夫していることやこだわりなど
休日の取材が一番困りました。突然「行って」と頼まれることもありました。
家族の理解、それが一番なので、普段から家族の要望に応えるようにしていました。小さなことですが、好物の料理を用意するとか好きなように過ごさせるとか
当たり前ですが、居心地の良い家庭づくり、ということでしょうか。
それでも都合がつかないときがあります。その時は、取材先に電話をして、後で話を聞かせてくれるように頼んだり、写真を撮っておいてもらったりしました。
紙面ができて結果がオーライならそれでよし、としたのです。
「誠意が足りない」と言われる事もあったかもしれませんが、すべてに良い顔はできないから、仕方がありません。割り切ることも必要です。

・ご主人や家族の協力は得られましたか
仕事に関しては夫が「良いよ」と言っても、同居の義父母が「ダメだ」と言ったり、子どもたちが「やめて」と言ったり。
結果的には義父母の力に頼ったこともありましたし、子ども達に無理をいった事もありました。
その後のフォローをしたつもりですが、「いつも家にいない」と愚痴られることがあります。そういうことも確かにあるし、そう感じているなら仕方がないことだと思って、「悪かったよ」と言ってます。
家庭サービス、という言葉はパパ専用にも思われますが、ママも家族が楽しめるように心を配ることが必要なんだなぁと思いました。
今、ボランティア中心に動いていますが、どれも自分の地域や子どものため、が源にあります。
ただ、それを丁寧に説明しないと、家族は「どうして家庭を放って他人のためにばかり働いているの?」という不満を持ち、協力してくれません。
私の大きな反省として、その説明がうまくできなかったというのがあります。それを周囲から説明してもらうことも有効でした。

・職場の理解はありましたか
職場は結果が出れば理解してくれます。
家で仕事をするなどして埋め合わせすれば大体の事は許してくれましたし、できることはやります、と積極的に動きました。

皆さんが仕事をしたことで、育児や家庭にとってどんなプラスになったことがありましたか
まず、保育園と育児が出来たことがプラスになりました。
本末転倒と言われるかもしれませんが、仕事をしなくては保育園に入れず乳児が集団で育つ経験がなかなかできません。
保育園にはいろんな保育士、保護者、そして子どもがいます。親子で育ててもらったと思います。
仕事をしたことでのメリットは、やはり自分のキャリアにつながっていることです。この時に培った人脈や経験は今となっては得がたいものです。

・時間や健康管理について
スマートフォンのスケジュール機能をフルに利用しています。
予定を入力しておけば予定の時刻の前に告知してくれるので、子どもの通院などうっかり忘れてしまった、ということがなくなりました。
また、地図や乗換え案内のサービスを利用することによって、道に迷ったり路線を間違えたりすることなく目的地に行けるようになり、非常に助かっています。
体調管理ですが、私は最近、整体の本を買いました。その中でいくつか自分の体に合った動きを選んで寝起きや就寝前に行っています。体の血流が良くなって、免疫力が高くなったような気がします。
あとは手洗いうがい、くらいです。
子どもの体調管理ですが、喘息もちの娘にはなるべく早めにインフルエンザの予防注射をしています。


ねっしー (男13、男11)
・勤務形態
週3日、9-17時、派遣社員。
通勤時間が1時間5分のところで、残業もあり、大変だった時には週4日出勤をしたり、20時まで残業をすることもありました。
職種に興味があり、少し未練もありましたが、結局は1年半で退職しました。

・困ったことや悩みをどのように解決しましたか。また、工夫していることや こだわりなど
私の場合は、二世帯同居で夫の両親がいてくれたので、ずいぶん助けてもらえたことが1年半でも続けられた要因です。
特に困ったことは、長男が病弱でよく学校を休んだことです。どうしても仕事を休めないような時の朝に突然発熱し、両親にも都合があるのを知りながら、でも「申し訳ないですが、お願いします」と頭を下げ、押しつけるようにして家を出たことが何度もありました。
また、他の職員はフルタイム勤務の中、一人だけ週3日勤務だったため、自分の休みの前日に仕事が終わらなければ無理をして残業もしていました。
夕方17時過ぎに両親に電話して「残業します。申し訳ありませんが夕飯をお願いします」と頼んだことが何度もありました。
今思い出しても、申し訳なかったと反省しています。
夕飯は、帰宅後に準備に取り掛かるため、勤務日は出来合いのものにしたり、オフの日に作りだめて冷凍しておいたものを利用したりしていました。
ですのでオフの日は、なるべく手間をかけたものを作って食べさせるようにしていました。

・ご主人や家族の協力は得られましたか
夫は当てにできないくらい忙しかったのですが、職場の忘年会、送別会等で帰宅が遅くなる際には前もってお願いをしたら早めに帰宅するようにしてくれました。
夫の両親は、私の帰宅後の食事が待ちきれない息子たちに夕飯を食べさせてくれていることが多く、助かりました。
夏休みなど長期休みの昼食の場合、はじめは簡単なお弁当を子どもたち用に冷蔵庫へ入れていったりしていたのですが、「どうせ自分たちの分も作るから」と母から食べさせてくれると言ってくれてとても助けてもらいました。

・職場の理解はありましたか
はっきり言えば、なかったです。
この仕事を辞めて改めて思ったことは、次回就職する際には、自分と同じようなワーキングマザーが他にもいること、残業をしなくてもいいという環境でなければ難しいということでした。
それから、通勤時間が1時間強というのもさらに状況を悪くしていました。

・皆さんが仕事をしたことで、育児や家庭にとってどんなプラスになったことがありましたか
塾や習い事へ行くのに、自発的に行くようになったことくらいでしょうか。
金銭的にわずかに余裕ができたことに加えて子どもの成長もあり、夏休みにはこれまでよりも長めの家族旅行ができ、子どもたちも「また行きたい」というくらいよい思い出ができました。
逆に親がいない間に、テレビやDVD、ゲーム等をやり放題になってしまった弊害もありました。
今、仕事を辞めてみて、自己実現?できない寂しさもありますが、手間をかけた食事を作ったり、あんなに嫌だった日々の家事仕事が急に愛おしく思えて、平凡だけど大切な現実を再認識できたことが一番の私の収穫だったと思います。
また、バタバタと日々の家事をこなしていたので、少しですが家事効率もアップしたような実感があります。


星の玉子 (男21、女18)
・勤務形態
週3日の非常勤職員(消費者団体の消費者相談員)、在宅でマーケティングの仕事もしています。
だから、ほとんど毎日なんだかの仕事をしています。

・困ったこと、悩みの解決方法
相談員としての知識不足と、だんだん年をとってきて、体力がないことが悩みです。
相談員の仕事は、今年の4月から始めましたので、まだまだ勉強することが山のようにあります。
また、情報にも敏感でなくてはならないので、自主的な勉強会への参加が欠かせません。
しかし、そういう集まりはほとんどが夜なので、そのために出勤前に夕食を作ることは当然ですが、帰宅が遅くなって体力的に辛いです。
悩みはいろいろとありますが、とりあえず誰かに話してしまうこと。
今の職場は、同僚の相談員の方々がとてもベテランなので、私はよく相談に乗っていただいています。

・ご主人や家族の協力は得られましたか
専業主婦の時代が長かったこともあって、夫はほとんど協力してくれません。
今は、夫の方が自営で在宅の時間が多いのですけど、帰宅すると昼食の片づけがしていないこともしばしば。以前でしたら、喧嘩になっていましたが、あきらめました。でも、そのかわり?夫のことは放置していても、あまり文句を言われませんが。
子どもたちは、適当に協力してくれています。小学生になってから仕事で出るようになりましたので、あまり大変なことはなかったかも。下の子は学童には入れませんでしたが、近くに子どもセンターがあり、そこで遊んでました。
そういえば、小学生の頃は、子どもがよくご飯を炊いておいてくれました。職場から「今日は4合炊いてね」なんて電話したものです。ご飯があれば、すぐに夕食ができますから。

・職場の理解はありましたか
恵まれていると思います。
再就職して最初に勤めた職場は、ほとんどがワーキングママでしたので、都合をつけあって勤務の調整をしていました。
次の職場も、家庭の事情によって仕事を調整できましたし、在宅で仕事をすることもOKでした。
現在の職場も、相談員同士で日程調整して仕事をしています。

・皆さんが仕事をしたことで、育児や家庭にとってどんなプラスになったことがありましたか
いろいろな方と知り合うことで、世界が広がったと思います。
現在、消費者団体にいますが、ここでは直接毎日の生活にかかわる情報が得られ、大変よい刺激になります。
家庭にとっては、やはり経済的潤いです。夫の収入が激減していますので、仕事をしていてよかったと思います。
また、子どもたちにとっても、仕事をしていることで、子どもベッタリの親にならなくで済んだのではないかと思います。
仕事を始めてすぐの頃、上の子が体調を崩し、不登校になった時期がありました。仕事を始めたせいかもと悩みましたが、逆に仕事をしていたことで子どもに過干渉にならなくてすんだのか、しばらくしたら学校に行くようになりました。
また、家庭の事情でゴタゴタしていたときも、仕事があったおかげで私の気持ちは救われました。もし、何もしていなかったら、精神的におかしくなっていたでしょう。
金銭的に不自由していないのならば別に仕事でなくてもいいのですが、人は社会とのつながりが必要だと思います。一人では生きていけないのだと、仕事をすることで実感しています。
とはいうものの、毎日挫折や悩みや喜びの入り混じった気持ちを抱えながら過ごしていることも事実です。
仕事をして、社会とのつながりがあるということは、責任もあるということで・・・
それと、すぐには収入にならなくても、いろいろな経験は、ひょんなところで役に立つということもよくあります。
子育て研での活動が再就職先での仕事のもとになりましたし、好きで作っていたHP作成のノウハウは、子育て研を始め、いろいろなところで使っています。
家庭にいたことも、それはそれで今となっては子どもたちと一緒に過ごした時間として大切なものだと思っています。

・時間や健康管理について
スケジュール管理は、一目でどこででもすぐに確認できるので手帳です。実は、携帯電話に文字を打ち込むのが苦手なので、未だに携帯電話などのデジタルには移れないでいます。ただし、携帯電話の目覚まし機能はいくつもの時間を登録できるので、利用しています。
そして、とにかく疲れたら家事はせずに寝るようにしています。すごく疲れて参っているときは、食事の用意まではできますが、その後は気力が持ちません。片付けしなければならないのはわかっているけれど、そのままにして寝てしまいます。それが私の健康の秘訣です。



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