震災のお見舞いこぼれ話



 子育てグッズ&ライフ研究会では、「震災後、私たちができること」というテーマで情報交換をしました。
 その中で、お見舞いに関するこぼれ話に意外に興味が集まりましたので、こちらをご紹介したいと思います。
 

ねっしー
 震災1ヶ月後、姉から被災地の義母様へ荷物を送るが何がいいか?と尋ねたところ「ホッとするちょっと高級なお菓子が欲しい」と言われたそうです。
 避難所生活ではないものの、少しずつ生活が落ち着いてきて、今はお互いの家を訪ね合ったりしているとのこと。
 その際に気の利いたお菓子をふるまうことで、お互いに気持ちが安らぐそうです。こちらからは思いもよらないもので、ビックリしました。
 なお、草加せんべいも好物と姉が聞き、私から早速地元で評判の草加せんべいをお送りしました。

あきあかね
 実は私もこの連休、仙台の父母の労をねぎらうため親子で実家に帰ろうと深夜バスのチケットをとりました。
 実家に電話して、「何か足りないものとか、買って欲しいもの、ない?」と聞いたら、「こちらでは報道されているような、物が買えない、なんてことは無くて、十分あるよ」と言われ、それでも、と言ったら、「じゃあ、美味しいお菓子買ってきて。みんなでお茶しよう」と言われました。そういう、メンタルなケアが必要なんだなぁと実感。お菓子は癒しなのですね。

むーみんママ
 私が所属しているサークルに仙台出身の友人がいて、先月末にサークルから義援金を渡しました。その友人が知り合いがいる避難所に問い合わせたところ、子ども達にお菓子が欲しいということで、お菓子の詰め合わせを送ってくれたそうです。
 「こころのケア」については、私もとても気になるところで、NHKの「あさイチ」を見てたら、被災者が傷つきやすい言葉として「がんばって乗り越えないと」とか「もっと大変な人がいる」とか「しかたがなかった」というのが出ていて、ちょっと反省しています。
阪神・淡路大震災のことを忘れたいという人はまだ、つらい記憶を消化できていないのだなあと思いました。震災によるストレスからの回復には長い年月がかかるものなのですね。本人が話したくなったら話を聞いてあげるなどのサポートが必要だそうです。
 ほんとうに余談ですが、知人のご主人が阪神・淡路大震災の数ヶ月後に過労で亡くなったのです。家業が忙し過ぎたとのこと。前の年の年末に結婚したばかりでした。

なつみかん
 「震災後、私たちができること」をテーマにさまざまな意見が出る中、「ほっとするお菓子」というキーワードが出てきました。
 救援物資のカップラーメンや冷や飯などで生きるために食べる日々が続いていると、「ちょっとした贅沢のお菓子」が心を温めるのだと思います。
 少なくなってきたとはいえ、相変わらず余震が続く中で、今必要なのは、物資でもなくメンタル面でのケアなのだということがわかり、震災が私たちに与えた影響の大きさを改めて感じました。
 被災者の方は、「がんばって」「しかたがない」という言葉に傷ついているということを聞きました。
 自分が同じ立場にたった時のことを考えて行動していきたいと思います。
 また、震災孤児のニュースを聞くたび、同じ子どもを持つ母として何かできないか考えます。
 お母さんたちも疲れがたまる頃ですね。
頑張りすぎて過労死という最悪の結果がでないように、社会の支えも必要だと思います。




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