「通学路の安全対策〜最近の事件に思うこと」
対象:小学生の保護者
1.最近、通学路で小学女児を狙ったいたましい事件が相次ぎましたね。






  うらママ(小6、小3)
小学生の女の子を持つ母親としては、認めたくないし、日々やりきれず憤死寸前です。
宮崎なんて、なんで税金でまだ裁判受けてるんだ!と思うし、子供にGPSつけるんだったら、性犯罪者全員にGPSを埋め込んで、更生しても昔の八丈島おくりみたいに隔離してほしいし、そういう性犯罪者を喜々とさせるような児童ポルノやマンガを書く人々も全員去勢して欲しいです。                                                         

 お天気ママ(中1、小5)
衝撃の告白(!)ですが、なんと私自身が小1女児の時、下校時の通学路で変質者に連れ去られようとした経験者です。
いなかの田んぼ道で、友だちと二人で歩いていたところ、近づいてきたおにいちゃんが「いいものを見せてあげるからついておいで」といって私と友だちの手を握りました。驚いた私は男の手を振り払い、一気に駆け出して逃げて自宅に戻り、母親に知らせました。親たちが現場に戻ったところ、友だちはいたずらされて、泣きじゃくっていたそうです。
その後、犯人がつかまるまで何回か警察に呼ばれ、似顔絵を描くための証言をしたり、「このおにいちゃんか?」と何人かをマジックミラーで面接しました。
でも、動転していてよく覚えていなかったので、一番怖そうな人を「この人だ〜」と言っちゃったかも・・・子どもの証言なんて、いい加減なもんです。
というわけで、性的に特殊な嗜好のある方たちというのは、目につかないだけで昔から一定割合はいると思っております。
時代の変化でそうした事件を隠し立てしなくなった、ということもあるかと思います。

 ギター侍(年中・1歳)
私も小学生の低学年くらいの時に、大人の男の人に股間をなでるように触られた経験をしています。大通から、50メートルくらいの場所で、家から大人の足だと2分くらいの場所、でもその日、雨が降っていて人通りがなかったのです。
道を聞かれたので、答えたら、なかなかわかってもらえなくて、「もう一回、ちょっと座って」って言われて、触られました。傘をさしていたので、周りからは見えなかったでしょう。
小さい時は、その行為がおしっこを拭くときの行為だと思っていたので、多感な年頃は誰にも言えず、結局、そのことを客観的に消化できる大人になるまで話すことはできませんでした。
 
2.学校や地域で何か対策をとっていますか?

 
EA (小6、小2)

私も校外指導部で時々パトロールをしますが、ボランティアが集まらなくて大変。
こうなると、やはりきちんと予算をとって、シルバー人材に集団下校の付き添いを頼むとか、自治体の対応に期待してしまう。うちの区内では今、次の対策が取られています。
 ●携帯メールによる不審者情報の発信
 ●区内警備会社社員、区職員、PTAなどによるボランティア見回り
 ●自警団(防犯協会、ガーディアンエンジェルズ、町会、犬の散歩など)によるボランティア見回り
 ●下校時、住民が家の庭などから通学路を見守る
 一人で歩くなといっても、帰宅してから友達の家に行く、児童館に行く、公園に行くそういった道筋で、どうしても一人になることがある。土曜日や日曜日もある。やはり、子どもに力をつけ、地域の目を光らせ、よその子にも声をかけ、といったことをいろんなところでやっていくしかないと思います。
 5,6年生ともなると難しいお年頃で、挨拶しても以前のように返事をしない子も多くなります。全児童クラブの先生がやはり「高学年が全然挨拶してくれないの」と嘆いていました。でも、あまり期待しないで自然に挨拶すれば、そのうち「ハア」位言ってくるようになりますよ。続けることで、子ども達も「見守られてる」と感じてくれれば。
 暗い道なら懐中電灯を持って歩かせよう、とか、街灯を増やしてもらおうとか、人通りの少ない道なら駆け込み場所を作ろうとか、PTAパトロールしようとか、何かの対策につなげられると良いと思います。

 お天気ママ(中1、小5)
スクールボランティアやシルバー自警団の動きは全国的にあり、うちの小学校でも結成されました。
私も腕章をつけて子どもと一緒に登校することはありますが、モンダイは昼下がり、下校時ですよね。子どもは時間割りごとに学年でバラバラに帰宅するし。
保護者や地域のパトロールにはやはり限界を感じます。

 
よんよん(子ども小5、小3)
先日、うちの学校のPTAの防犯講演会では、やはり多発するのは2時から6時が多いといっていました。うちの区ではさらに短く2時ー4時。
見守りボランティア、もっと評価されますように。
犯罪をどうやってふせぐか、どのような対策をとっても圧倒的な悪意を防ぐことは難しいとおもいます。ただ、人々の視線の中で暴発するひとよりも人目のないところで事件を起こす人のほうがずっとおおい、ということは、やはり目を離さない、ということではないでしょうか。どんな田舎であっても、都会の人ごみであっても。

EA (小6、小2)
そうですね。都会でも、夕方の公園は人気が少なかったり(トイレは特に)、家の窓が向いていない細い私道あり、墓地のそばは街灯も少なく、死角だらけ。
週末、子どもと一緒に危険な場所探しやろうかな、と思っています。

星の玉子(高1、中1)
小学校に行く子どもがいなくなったら、急に地域が遠く感じられることも事実です。
私も2回校外(地域)委員をしましたが、安全に対する学校のいい加減さや親たちの無防備さはどうしたらいいのかわからないままです。
せめて、自分の子どもにはいざというときにどうしたらいいのかということを日頃から言い聞かせておくことくらいしかできませんでした。

3.では、子どもにはどんなふうに言い聞かせていますか。家庭では何を心がけていることは?

 お天気ママ(中1、小5)
子どもに口をすっぱくして、
・なるべく一人では歩かない。一人で歩くときはフラフラしないでさっさと歩く
・遠回りでも人通り、車通りの多い道を歩く。何かあったらすぐ駆け込めるように、
民家の並ぶ道を選んで歩く
・知らない人にはついていかない
・妙な雰囲気の人がいたら、今来た道を戻ってもいいから近寄らないで避けること
・なにか変わったことがあったら、すぐに大人に知らせること
・不審な車はナンバーを覚えること
とか言い続けることですね。
ふだん言われ続けていることは、いざというときにちゃんと頭をよぎるものです。
それから、近所の人に子どもを覚えてもらうには、
ゴミだし、玄関先や庭の掃除、洗濯物を干す、雪かきをする(北国だけか・・・)
など、近所の人の目につくお手伝いをさせると、「えらいね」などと声をかけてくださる機会ができて、道であったときもあいさつがしやすくなります。

 ギター侍(年中・1歳)
子どもには、
・子どもに道を聞く大人は怪しいと思いなさい。
・雨の日は人通りのないところは、一人で歩かないこと。
・小さいころから、大人がする危ない行為を教え、(絵本でもある)起こったことをすぐに言えるように教育しています。
 先日幼稚園に要望として、子どもが危険から身を守る手段などのお話をする機会を持ってくださいとお願いしました。
自分がやっていることは、
・同じマンションの小学生に挨拶をしています。以前、「なんかへんなおばさんがいる」と言われて、一度言う事をやめましたが、また始めました。
・子どもを覚えてもらい、子どもにも大人と知合いになる機会を持つようにしています。 たとえば、同じマンションの人には積極的に挨拶したり、人付き合いをする。近所の店で買い物する。近所の児童館や公園へ行く。同じ地域に住む祖父母と行動を共にさせ、お年寄りの知合いをつくる。など、親が積極的にいろんな人と知合いをつくる努力をしています。
 課題は、父親も地元なので、知合いが多いはずなのに、恥ずかしいようで敢えて、積極的に付き合っていません。小学生になったら、もっと参加してもらわないと。

 開け!ゴマ (小4、小1)
そうですね。「子どもの安全」を議論する際に、”お父さん不在”がどうしても気になります。
お父さんたちが子育てから切り離された結果、めぐりめぐって一番弱いものたちへ刃が向けられているように思えてなりません。
今すぐ、とは言わずとも、今回の一連の動きをきっかけとして、小中学生のお父さんが強制的にでも地域安全活動に組み込まれるようになればと思います。

うらママ(小6、小3)
親、主に母親に対して社会全体からのプレッシャーを感じる。でも、母親だけで子供を守れる時代じゃないということ。
つまり、家庭(大いにオヤジ含め)学校、地域の三つ巴なくして子供の安全は守れないということです。
ただ、ここでいってる敵は、いわゆる軽犯罪レベル、露出狂のおじさんとか、エレベーターとかで待ち伏せて触ってくる変態とか・・。
お天気ママさんやギター侍さんにもあったように、こういう人々は昔からいます。こういう変態には、防犯ブザーが抑止になるし、パトロールなども本当に有効だと思います。然しながら、奈良の事件や今回の一連の幼児性愛者の事件に関しては私は、パトロールも防犯ベルもGPS携帯電話もまず役に立たないと考えています。
幼児を略奪しようと入念に計画し、虎視眈々と狙うプレディターにとって(多くは車で
略奪)奈良の事件の通り、犯人を捕まえても子供は戻って来ません。
それが、かつての身代金目的の誘拐と大きく異なる点ではないでしょうか。

4.では、そうした犯罪を防ぐにはどうしたら?ゲームやネットの影響はあると感じますか。

 星の玉子(高1、中1)
すでに子どもが大きくなっているので、逆に性犯罪などを起こさないように子どもをどうしたらいいのかというように考えてしまいます。
大人になりきれない男性、甘えを捨てて欲しいです。以前ならば恥とか思われた個人的な嗜好について最近は隠すどころかネットなどで公にして楽しんでいるようでもあり、恐ろしいと感じています。
少し話が違いますが、先日の町田の女子高生殺人事件で被害者が自宅に加害者を入れたということで、うちでも今更ながら、親がいないときに同級生といえども異性を自宅へ入れてはいけないと教えました。娘に被害者になって欲しくないし、同様に息子にも加害者にはなって欲しくありません。男女平等といいますが、男性の腕力と衝動性については対策が必要だと切に思います。

 EA (小6、小2)
因果関係として「人間関係が苦手だからゲームに走る」のか、「ゲームばかりやっているから人間関係が築けない」のか、良く分かっていないということではなかったかしら。
いろんなメディア(映画、ビデオ、雑誌、ゲーム、ネット…)の中に、人権を無視した、悪意あるソフト(考え)が存在しています。これらの規制を真剣に考える時だと思います。
「マニアは、見れば真似したくなる」とは、ある警察関係者が言っていました。

 開け!ゴマ (小4、小1)
ゲームの影響もさることながら、ネットの方が怖いと思います。
星の玉子さんが公にして楽しんでいる、と書いてましたけど、「楽しむ」に加えて、その記事を読んで共感して”仲間”が居ることを知ると、最初に投稿したものは自分は”異常ではなく、同じような性癖の人が居る”ことの安心感と奇妙な連帯感を持つのではないでしょうか?連帯感だけでなく”犯罪者へと昇格”などと勘違いされてはほんとうにたまりません。
これを防ぐ手立ては現状ではムリなのでしょうね。でも、書き込みをどこかがwatchして、何処のどいつか突き止める方法、あるいは速やかに削除される方法があればいいな〜

うらママ(小6、小3)
今現在インターネットの情報の洪水の中で、明らかにロリコンは市民権を得ているし、安易に情報が手に入るようになってしまいました。結局今流行のメイドカフェだって、SMとロリータの明るい版なんでは??
 ものすごい数のプレディター(*)予備軍を、表現の自由とかネットの自由とか言って日々量産しておいて、エッチなことを平気で書いてる週刊誌やらスポーツ新聞、総論しか言わない学識経験者、法曹関係者・・・おまいら、こういう現実にパトロールとか言ってる場合か!!と。
そして今、こうした予備軍を、昔からあった軽犯罪レベルと十把一絡げに議論されていることに危機感を感じます。これは、厳罰化、児童ポルノの取り締まりの強化および広告規制等しかないと思うのです。
でも絶対新聞は表現の自由を犯す提案は書かない。むしろ今加熱する報道の中で、セカンドレイプに似た状況が起きていますよね。報道の自由、知る権利のもと、被害者の人権や残された家族にとって本当に酷い状況が続いています。果たして、裸でみつかったとか、唾液を調べているとか、新聞で詳細に報道する必要があるのでしょうか?
こういう記事を変態たちは喜々として読んで、さらなる犯罪を誘引しているのでは
ないのでしょうか。
*プレデター(pred・a・tor )
n. 捕食動物; 略奪するもの; 略奪者; 他人を食いものにする人.
a. 他の生物を捕えて食べる, 肉食の; 略奪する.

 EA (小6、小2)
あまりにリアルな報道は、手口を教えているのと同じこと。私も控えるべきと思う。



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