ホットスポットと
放射線対策について
〜その1〜

 私は、他の地域よりも放射線がやや高いといわれている“ホットスポット”と呼ばれるエリアに住んでいます。「小さな子どもがいるし心配でしょう?」と聞かれることも多いのですが、数人の専門家や医師の方にいろいろお聞きする中で、「外遊びを控えて子どもを家に閉じこめておく方が、子どもの心と体の成長に良くない影響が出ると思う。」「現状避難する必要はない。」「自然に受ける放射線量がもっと高い国もあるが、健康被害は出ていない。」「放射線の測定には技術が必要で、簡易測定器で一般の人が計測する値はあまり意味を持たない。」などの話がありました。だから今の数値ならあまり神経質になることはない、と自分では解釈したので、通常どおりの暮らしをしています。ただ、もちろん防ぐにこしたことはないと言われているので、外遊びや食べ物について心配になる気持ちもわかります。「安全である」と「安心できる」というのは、別物なのでしょう。

 私の周りのパパさん、ママさんは実際どのように感じているのか知りたかったので、40人程度に放射線対策について聞いてみました。気になってはいるが、外遊びの制限などはせず、手洗い、うがいなどできることの対策だけしている、という方が約8割という結果でした。ホットスポットとよく報道されているので、もっと気にしている親が多いのかと予想していたのですが、逆に全く気にならない、という方も何人かいたので意外でした。

 放射線対策よりも個人的に気になるのは、ホットスポットについての報道です。特に週刊誌などの見出しは、それだけ見ると健康被害が確実に起こりそうでどこかにただちに避難したほうがいいとさえ感じるものがあります。いろいろな角度での情報提供は不可欠だと思いますが、必要以上に不安や心配を煽りそうな記事が連日出てくると、どういった意図を持って書いているのだろうと疑問です。

 何を信じて、どう行動するのか、は親の判断によるところも大きいのかもしれませんが、引き続きいろいろな情報をなるべく冷静に受け止めて暮らしていきたいと思います。(その2へ続く)
(ぷぴぽ)



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