夏の洗濯に要注意!
~真っ白にするつもりがピンク色に~

夏真っ盛り。この季節になると、普段の洗濯に加え、無性に漂白がしたくなりませんか? タオルや枕カバー、そして子どもの靴下や体操着など、日ごろの洗濯だけでは徐々に白さが失われて来るからです。

また、制服のワイシャツやブラース、セーラー服などは、毎回クリーニングに出すのも出費がかさみますし、特に夏は頻繁に水洗いしてサッパリとしたものを着せたいもの。しかし、食べこぼしのシミや脇汗による黄ばみなどは、部分洗いをしてから洗濯機に入れても、なかなか取りきれないものです。

漂白剤には酵素系漂白と塩素系漂白があるのは皆さんもご存じの通り。普段、塩素系を使うことはあまりないと思いますが、白無地の場合は、塩素系で黄ばみやシミを取って真っ白に漂白したくなるのが人情!やはり、塩素系は根こそぎ感が違います。

さて、そんなある日のこと。娘の夏服のセーラー服の襟を外し身ごろの部分と、理科の実験で使う白衣を漂白したところ、びっくり仰天!なんということでしょう!!真っ白になったのは白衣だけ、大切な大切な制服が袖ぐりを中心に、あちこちピンクに染まってしまったではありませんか。これにはさすがに慌てました。一体何が起こったのかと。

実はこれ、衣類に残った日焼け止めに、塩素系漂白剤が反応しピンクに染まるという現象。皆さん、ご存知でしたか?

対処方法は、花王さんのホームページでは、

ピンク色になった箇所に、[アタックポイント洗い][ウルトラアタックNeo(ネオ)]等の原液をたっぷりと塗布し515分置いてください。
塩素系漂白剤で漂白した直後の場合は、まず水で充分にすすぎ、軽くしぼってから塗布してください。その後、生地をいためないように注意しながらていねいにもみ洗いし、よくすすいでください。一度で落ちない場合は、もう一度くりかえしましょう。
http://www.kao.com/jp/soudan/sos/bleach_07.html

とあります。

 しかし経験からは、もう一度繰り返した位では残念ながら元に戻りません。洗剤塗布、手洗い。洗剤塗布、洗濯機。洗剤塗布、手洗い…絶対絶命の緊張感の中で、夜中に何度繰り返したでしょうか。しかも、日焼け止めが意外に広範囲に衣類に飛び散って付着していることがわかりました。

最近の子ども達は、小学生の頃から日焼け止めをつけるおしゃれさんが増えています。スプレー式の日焼け止めも人気があり、より広範囲に飛び散りかねません。これらが衣類に残っていると、シミや黄ばみの原因になりますから、この季節の洗濯は、見た目の汚れだけで判断せずに、より丁寧にする必要があります。特に、漂白剤を使用する際には注意して下さい。

※赤ちゃんの肌着やスタイがピンクになるのは、赤カビによるものです。カビって言うとビックリしてしまうかもしれませんが、特に害はないです。こちらは、煮洗いや外干しによる紫外線の殺菌効果で綺麗になりますよ。


(平野理華)



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